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東西南北

 ボルソナロ大統領に強い影響力を持つ極右思想家オラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏が7日未明に突如、大統領を批判するツイートを流した。同氏は以前から「大統領が自分を擁護してくれない」と不満を述べており、「政権を倒す」とまで書き、騒然となった。だが、同日夜には「大統領を100%信頼する」と態度を変えた。オラーヴォ氏は様々な人から名誉毀損で訴えられており、歌手のカエターノ・ヴェローゾの裁判では多額の賠償金の支払いを命じられて困っていた。大統領が募金を認めたことで「金の手はずがついたから発言を撤回した」との報道もあるが、支持するもしないも金次第?
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 サンパウロ市がコロナウイルス対策緩和の一環として、8日から市内のバスの台数を増加させた。今回追加したのは784台で、1日の運営台数は9178台となった。これにより、運行台数は外出自粛令施行前の71・62%まで回復したことになる。今回の本数増加は、バス車内の混雑を避け、「座席数分しか乗せない」を実行させるための方策で、最大約2千台の追加が可能だ。依然として死者増加が続く中での緩和は気になるが、うまく行ってくれれば。
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 6日、環境警察がサンパウロ市近郊のコチアで違法な闘鶏を行っていたとして、関係者28人を逮捕した。警察は35羽の鶏(2羽は死亡)を発見。蹴爪を切った後にはめるプラスチックの輪93個と皮の輪12個、金属製のくちばし11個、帽子9個を押収した。サンパウロ州では1月にも、違法闘鶏で1千羽の鶏が保護されたが、このような動物虐待はやめるべきでは。

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