ボリビア初の力士誕生=南米から3人目の「煌」

初ボリビア人力士誕生を報じる産経新聞のヤフーニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/7956ee9c34b9ca292a69453bb0b0220f17cdabb0)

初ボリビア人力士誕生を報じる産経新聞のヤフーニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/7956ee9c34b9ca292a69453bb0b0220f17cdabb0)

昨今、日本大相撲界でも諸外国力士の活躍が目立つ。6月6日付け産経新聞電子版によると、相撲界初のボリビア人力士が誕生した。本年1月の初場所で朝日山部屋から同国出身、東序二段七十九枚目 の煌(きらめき、18歳)=本名ダニエル・ベレスガルシアが初土俵に立った。南米から3人目の現役力士が誕生した。

 同紙によると、6歳の時に家族で愛知県名古屋市に移住。愛知・稲沢東高校でレスリングを始め、高校3年時にはグレコローマンスタイル125キロ級で国体5位に入賞した実績を持つ。
 グレコローマンスタイルは、アマチュアレスリング競技形式の一種。競技者は腰から下の攻防を禁じられており、上半身のみで戦うことが条件。腰から下を攻防することは禁止のため、背負い投げや胸投げなど豪快な技が多く繰り出されるという。
 相撲界に進んだきっかけは、ある大会を観戦していた朝日山親方(元関脇琴錦)からのスカウトだったという。
 ダニエルさんは、相撲で資金を稼いで両親を楽にさせたいという思いから、角界の世界に入門した。
 顔が元横綱曙に似ていることから、朝日山親方が漢字1文字のしこ名を付けたという。身長は182センチ、体重120キロ。同紙にて「朝日山親方は『素直でおとなしい。そこも曙と似ている。でも闘争心メラメラでいかないと。そこが歯がゆい』」と報じられている。
 1月6日スポーツ報知電子版では、「将来の夢を聞かれると『ボリビア大統領になることです』と語る。今後の意気込みとして「『ボリビアは貧しい国です。ボクの父もそのために日本に来ました。ボクが大統領になって、ボリビアを豊かにしたい。そのためには相撲で有名になってボリビアをアピールしたいです』」と語った。
 ブラジル出身では現在二人いる。一人目は、東前頭十枚目 の魁聖(かいせい、友綱部屋)が有名だ。最高位は東関脇(2016年7月場所)で、歴代のブラジル出身力士の中でも最高だ。
 もう一人は、魁勝(かいしょう、十両、浅香山(あさかやま)部屋の部屋頭)。彼は親の仕事の関係によりサンパウロ州サウト市で幼少時に相撲をとり始めた力士だ。
 ボリビア人初のダニエルさんには、グレコローマンさながらの豪快な技を土俵で繰り出して勝負を決めてほしいところだ。

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 朝日山部屋は、千葉県鎌ヶ谷に道場を構える。その歴史は、江戸時代から大正まで存在した相撲興行組織「大坂相撲」に起源を持つとか。現在の親方は18代目琴錦功宗(ことにしきかつひろ)。現役時代は、小柄な身体から繰り出される素早い動きから「F1相撲」の異名を持つ。朝日山部屋に入門したダニエルさんが、いつの日か「2代目F1相撲」と呼ばれる日がくるかも?