豪華メンバーが映像で出演=伯日議連の移民の日イベント=麻生副総理、マイア下院議長も

麻生太郎副総理、河村建夫日伯議連幹事長

麻生太郎副総理、河村建夫日伯議連副会長

 ブラジル日本議員連盟(西森ルイス会長、連邦議員)によるブラジル日本移民112周年、在日ブラジル人30周年、日伯修好125周年を祝う移民の日記念イベントとして、18日午前9時から特別映像(約1時間弱)がオンラインで公開された。日本から麻生太郎副総理(日伯国会議員連盟会長)や、河村建夫衆院議員(日伯議連副会長、中南米日系人支援議員連盟会長)、ブラジルからもロドリゴ・マイア下院議長、テレザ・クリスチナ農相が映像で参加するなど、例年以上に盛大になった。

#gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */

西森議連会長

西森議連会長

 冒頭、西森会長があいさつの中で、コロナ禍のために初めてオンライン・イベントになったという主旨を説明し、「日伯修好125周年があるからその後の移民導入、日伯間の経済交流が導かれた。移民112周年を祝うのは、第一回移民があったからその後の我々がいるという意味で、そして30年前に日本就労が始まったから、より両側のコミュニティが緊密になり、人的交流が深まった。コロナだからといって祝わない訳にはいかない大事な日。皆でコロナ後の将来への夢と希望をしっかり持って乗り越えましょう」と呼びかけた。
 続いてブラジル国歌が流され、マイア下院議長が映像で登場、「日本とブラジルの関係は、パンデミックに関わらず緊密であり、今後も交流促進に私も力を尽くす」と語った。
 麻生副総理と河村中南米議連会長が画面に登場。麻生副総理は「まずは新型コロナで亡くなられた方とご遺族の方に謹んで哀悼の意を表すると共に、罹患された方々にお見舞いを申し上げます。お国では感染の被害が非常に拡大していると聞いており、心を痛めております」と共感をこめた挨拶を始めた。
 さらに「日本とブラジルは民主主義、人権尊重、法の支配などの基本的な価値観を共有しているグローバルパートナーとして重視している。何といっても20万人を超える在日の日系社会の存在は重要。ブラジルへの移住者は大変な苦労を乗り越えてブラジル社会の信頼を勝ち取って、ブラジル国の発展に寄与されていることに、心から敬意を表したい」と節目の日の意義をのべた。
 「務めていた企業の関係で、60年代に1年間サンパウロに滞在した。あの時、日系人がたくさん活躍しているのを見て、日本にとってブラジルの存在は特別だと感じた。20代の頃でした」と振り返り、「19年にもカタギリ議員をこの部屋にお迎えして、話し合った。これから新しい日常、新しい経済の形を日伯の絆を大切にしながら見出して行かなくてはならない。西森さんとも緊密に協力して、日伯関係の一層の発展に尽力していきたい」と語った。
 再びブラジル側からはクリスチナ農相が登場し「昨年、日本の農水省に訪問して会合を持った。両国のさらなる協力関係の進展を祈りたい」との言葉を贈った。
 歌手の平田ジョエさんは移民110周年記念曲「ありがとう」(https://www.youtube.com/watch?v=-m2yf_qBbR8)の意味には、日本への感謝も込められていると述べ、動画を流した。
 エドアルド・サボイア駐日ブラジル大使は「日本の入国管理法改正があったのは1990年6月1日で、現在の在留資格に再編された。だから6月は在日ブラジル人にとっても節目。お金を貯めたら帰ろうと思って来日し、そのまま根を張った彼らが両国の絆を強める重要な役割を果たしている」と位置づけた。
 山田彰駐ブラジル日本国大使は、「両国の将来のために青年の交流をもっと進めたい。今日系社会は難しい時期にあるが、皆で力を合わせてに生き残りましょう」と呼びかけた。
 その後、サンパウロ市在住の歌手、フランシーニ・ミサカさんが、「ヤーレンソーレン」などの掛け声が交じるポ語曲、日本移民をテーマにしたアップテンポの自作曲「ガンバレ」の映像を披露した。
 キム・カタギリ連邦下議は「デカセギ30周年を祝いたい。昨年訪日した際、在日コミュニティと懇談し、たくさんの子供に会った。彼らが胸を張って来られるブラジルにしたい。日本人とブラジル人の血が流れていることに心から感謝する」との祝辞を贈った。
 伯日議連の8人の連邦下議も祝辞をのべ、最後にカルロス・トシキ(パラナ州在住)が登場。「18歳までパラナ州で育ち、19歳から20年間日本で世話になった。その間、本当に良くしてもらった。どうお返ししたらいいか分からないぐらい」との感想を述べ、昨年東京で行ったライブの映像から「きみは1000%」歌唱部分を選んで流した。80年代に「カルロス・トシキ&オメガトライブ」のリードボーカルとして日本で大ヒットさせた思い出の曲だ。
 同議員連盟のフェイスブック(https://www.facebook.com/grupoparlamentarbrasiljapao/videos/2609946432578367/)で公開中、14分30秒から開始。インスタグラム(@grupoparlamentarbrasiljapao)でも。