《ブラジル》確定申告は30日まで=コロナ禍で申告期間延長中

 コロナウイルスの感染拡大で経済活動などが止まった事を受け、2019年の所得に関する確定申告期間を今月30日まで延長しており、未申告者は急いで申告するよう国税庁が促している。
 確定申告は通常、4月末日までに行わなければならないが、今年はコロナ禍のために申告期間が延長された。外出自粛令などで思うように動けず、申告漏れとなったと思っていた人は、まだ間に合うので急いで申告するとよい。
 国税庁は、今年の確定申告者は3200万人と想定しているが、3月末日までに申告した人は、約25%の810万人だけだった。国税庁によると、23日現在もまだ1500万人が申告を行っていないという。

 確定申告は全てインターネットを利用して行わなければならないため、必要ならば、会計士や会計事務所の助けをあおぐとよい。
 他方、既に確定申告を済ませた人で、税金の払い戻しなどの対象となる人への手続きは当初の予定通り行われている。払い戻しは、5月29日以降、9月30日までの5回、毎月最後の営業日に行われる。
 6月30日の払い戻し対象者は、高齢者や種々の障がいを持つ人など、計300万人以上で、過去最多の57億レアルが払い戻しのために準備されているという。