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《ブラジル》売れ残りの食べ物の寄付認める=貧困者やホームレス援助の意味で

サンパウロ市の高架下に住み着いた路上生活者(Fernanda Carvalho/Fotos Publicas)

 ボルソナロ大統領が24日未明、バールやレストランなどが客に供するために用意したが、売れ残った食べ物を寄付するというプロジェクトを承認し、同日付連邦官報に掲載した。
 寄付の対象となる食べ物は、賞味期限内でまだ傷んでいない事、包装などの衛生基準を満たしている事などが条件で、傷んだ物を故意に与えた事が明らかになった場合には懲罰の対象となる。
 また、寄贈する場合の対象者は、貧困者や、生活基盤がないホームレスのような人などとなっている。バールなどが寄付する食べ物は、対象となる人達に直接渡す事も、社会福祉団体や政府関係の機関に取り次ぎを依頼する事も出来る。

 コロナ禍に伴う外出自粛などで、バールやレストランはデリバリーやテイクアウトのみの営業を強いられているところが多い。また、営業が再開された後も、来客用のアルコールを用意する事や常に清掃・消毒を心掛ける事の他、社会的な距離を維持するためにテーブル同士の間隔をあけたり、店内に入れる客を制限したりする事が要求されるため、パンデミック前の状態に戻るのはかなり先の事になりそうだ。(24日付G1サイトより)

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