《ブラジル》大統領「肺にカビ、まだ炎症ある」=コロナ検査で陰性反応だが=今もマスク無しで群衆の前に

7月30日のボウソナロ氏(Twitter)

 ボウソナロ大統領は7月30日、新型コロナウイルス隔離終了後も、肺が炎症を起こして現在も抗生物質を服用していることを、自らネット生放送で明かした。7月31日付現地紙が報じている。
 大統領のこの発言は7月30日、毎週木曜日恒例のネット生放送の際に行われた。大統領は現在の体調に関して「ちょっと弱っていたから血液検査を受けた」と語った。その際に肺の検査もし、「mofo(かびのようなもの)が見られた。炎症が残っている」と語り、現在も抗生物質を服用していることを明かした。
 ボウソナロ氏は7月6日に熱を出したことでPCR検査を受け7日に陽性反応が発覚。以後、大統領官邸で隔離生活を行い、25日になってようやく陰性反応となっていた。
 大統領は25日にようやく陰性反応が出て以来、27日には大統領府にマスクなしの姿で登場し、29日昼にはピアウイ州の空港で支持者たちの前に登場し、途中でマスクを外すパフォーマンスまで見せていた。
 マスク着用はコロナに感染していない人たちにも求められているが、大統領の場合も肺に炎症が残っている状態では防疫上問題がある。28日にはミシェレ夫人もコロナ陽性反応を発表を行なっている。

 この生放送の翌日の30日に大統領はリオ・グランデ・ド・スウ州のバゲーで行われたイベントに出席。このときはマスクこそ着けていたが、集まった支持者たちを前にして、自分が推奨するクロロキンのパッケージを取り出してアピールするパフォーマンスを披露。自身のコロナ感染と後遺症が、コロナ対策行政に悪影響がないことを強調した。
 大統領は同じネット生放送の中で、イギリスのオックスフォード大学の研究で作られたコロナ・ワクチンに対して、「うまく行くことを願う」と期待を語った。同大学の開発したワクチンは、ブラジルでもサンパウロ市をはじめ各地で第3段階の治験が6月から行われている。
 だが、その一方で大統領は「ブラジルがワクチンとして採用するのはオックスフォードのものだけで、あの国のものはお断りだ」として、中国製のワクチンに対しての否定的な発言を行なった。
 中国は現在、複数のワクチンを世界的に治験中で、そのうちのひとつシノヴァック社が開発したワクチンは、サンパウロ市ではブタンタン研究所と共同で大々的に第3段階の治験を7月から行っている。