東西南北

 外出自粛規制緩和後も、なかなか商業に活気が戻ってこない今日このごろ。その一方で、コロナ禍であるがゆえに生まれたビジネスもある。アゴラ紙によると、携帯アプリによる食事などの配達員を対象とした自転車のタイヤ交換、修繕を路上で行う新しいタイプのビジネスがサンパウロ市では繁盛しているという。通常の自転車屋が30レアルで行うところを5~10レアルで行うので人気なのだという。同紙の取材に答えて、この仕事をはじめた人が「家計の助けになるし気晴らしにもなる」といい、利用者も「早くて仕事の質もいい」と喜ぶ。「ビジネス・チャンスがない」ということはないということか。
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 6日からバーやレストランの営業が22時まで延長することが認められたサンパウロ市だが、それでも満足できない店は少なくない。7日の時点で、早速市内で26の店が規定を守らず、その時間を超えて開店し続けたために営業を差し止められた。特に東部で目立ち、イタケラとサンマテウスでは8軒ずつがその処分にあっている。22時では物足りないのかもしれないが「急がば回れ」で、とりあえずは許可の出た時間内で工夫することが一番では。
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 外出自粛規制緩和の進むサンパウロ州だが、7日時点のプラノSPの発表では、最悪の「レベル1」はフランカとレジストロを残すのみ。レベル2はバレットス、サンジョゼ・ド・リオ・プレット、プレジデンテ・プルデンテ、大サンパウロ都市圏の北部と西部。残る地域はすべてレベル3になっている。すべてが早くレベル3以上になってほしいところだが。