「ノルデステの日本」紹介=現地団体がオンライン共催=知られざる北東伯の日系団体

カンガセイロの帽子をかぶった招き猫が印象的な「ジャパン・イン・ノルデステ!」告知

カンガセイロの帽子をかぶった招き猫が印象的な「ジャパン・イン・ノルデステ!」告知

 「ノルデステ(北東伯)にも続いている【日本】をブラジル中に知らせたい」――2日間にわたる配信イベントを開催するにあたり、主催団体の一つサルバドール日伯文化協会(ANISA)のリカ・カワノ会長は、そう意気込みを語る。29日(土)・30日(日)にかけて午後3時~6時にインターネット上で配信予定の「ジャパン・イン・ノルデステ!(JAPÃO NO NORDESTE)~ブラジル北東が繋ぐ日本の伝統~」はANISAを中心にノルデステにある数々の日系団体が団結して開催する。

 折り紙、和食、踊り、武道、音楽、日本伝統文化ほか、「原宿ファッション」やコスプレ、日本人ヒューマンビートボックス奏者REATMO(リトモ)など、今日の日本文化に関するプログラムも公開予定だ。
 この他にも日系社会が誇る歌手のイザ・トヨタや、西村たけし、ノルデステやサンパウロを代表する太鼓グループなどのゲストが登場する。
 カワノ会長は「バイア州の人達も日本文化が大好きですが、日本文化が感じられる唯一の行事だった盆踊りもコロナで中止になってしまい、何かをしなくては」とイベント開催に踏み切った経緯を説明する。

30日に出演予定の琉球祭り太鼓

30日に出演予定の琉球祭り太鼓

 「日本文化活動というとサンパウロ州や南、東南地方が盛んですが北東伯でも根強く継承されています」と説明し「ノルデステ地方で続いている〝日本〟を広めたい」と意気込んだ。
 日本文化普及だけでなく、パライバ州都ジョアンペソア市やセアラー州都フォルタレーザ市にも日系コミュニティーがある事を知らない人も少なくはないのが現実だ。だからこそ「北東伯にある日系団体の結束強化につなげたい」と胸のうちを語った。
 配信は同イベントのユーチューブチャンネル上から無料で見ることが出来る(https://www.youtube.com/channel/UCrONtzOkeAZdd9XtFHZMBCw/)。
 公式サイトやSNSも開設しており、出演者紹介やスケジュール表など確認できる。
▼ホームページ(www.japaononordeste.com.br)
▼フェイスブック(www.facebook.com/japaononordeste)
▼インスタグラム(www.instagram.com/japaononordeste)

大耳小耳 コラム
    ◎
 口で様々な楽器の音を奏でるヒューマンビートボックス奏者のREATOMO(リトモ)さんは、全米やアジア各国でツアーを行うなど日本国内外で活躍している日本人アーティストだ。2016年に日本人ダンスユニットと国際交流基金の招聘で公演したほか、18年に開催された「サルバドール日本祭り」のメインステージにも3日間出演して、日本のポップカルチャーを紹介。日本文化を広げるには、こういった国外でも注目度の高い新進気鋭アーティストを、日本から招く事も大切になってくるかも。