「菅新首相」誕生=ブラジルからも喜びの声=13年に秋田県人会を訪問=川合前会長「面識あるよ!」

2019年4月1日、総理大臣官邸にて新元号を発表した際の菅義偉氏(© 内閣官房内閣広報室 / CC BY (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0))

 日本では第99代目となる「菅新首相」誕生が確実な情勢となり、出身地である秋田県が沸き返っている。これを受けて、ブラジル秋田県人会にも喜びの声が広がっている。

大町会長

 秋田県人会の現会長、大町アルフレッドさん(二世・66歳)は、「秋田出身の菅義偉さんが新総理に決定し、秋田県人会としても本当に嬉しい気持ちです。この就任をきっかけに今まで以上に秋田県人会ならびに日伯関係の強化を行っていただきたいです」と電話口で喜びを語った。

川合昭前会長

 また、前会長の川合昭前さん(秋田県・85歳)は、個人的な面識まであるという。
 「菅さんは日本でも会いましたが、表裏が無い方でした。しっかりと人の話を聞き、決して安請合いはしない信念を持った方だと感じています。また、約8年安倍政権の右腕として支えてきたことも相当大変だったと思います。コロナの問題など課題が多く大変な時代ですが、菅さんなら問題解決、また日伯関係の強化を行ってくれると信じています」
 川合さんの話では2013年に菅さんが来伯して、秋田県人会館を訪問したこともあるという。

 その際「急きょ訪問を知らされたため、本当に驚きました。県人20人ほどを集め、小さな歓迎会を行いました。その際、秋田県の移民史や県人会の歴史等を説明させていただきました。菅さんは終始聞くに徹して、口が堅く聞き上手な方だと思いました」と当時の印象を振り返る。
 「2年後、会館立て直しのために訪日した際、来伯時の事を鮮明に覚えていてくれたのにとても驚きました」と語る。川合さんは「次は総理として再度来伯していただきたい。その時は前回よりも遙かに盛大に歓迎会を行いたいと思います」と語った。
 JICAボランティア派遣数を倍増するなど、日系社会との緊密化を図ってくれた安倍路線を継承してもらえるのではとの期待が、ブラジル側では高まっている。