■訃報■本紙営業・阿部ヤエコさん

阿部ヤエコさん

 本紙営業部に長年勤務した阿部ヤエコさんが12日午前、サンパウロ市南部にある自宅で亡くなった。十二指腸癌の持病があり、当初は胆石治療のために入院した。12日にいったん退院した後、背中の痛みを覚えるなど急変。強い吐き気をもよおして息が詰まり、午後7時半頃に亡くなった。享年82。
 翌13日に、家族が住むサンパウロ州イタペチニンガ市のサンジョアン・バチスタ墓地に埋葬された。コロナ禍のために初七日、四十九日ミサなどは行われない。

 阿部さんは1937年11月23日にサンパウロ州リンス市で生まれた。親は福島県人、夫が鹿児島県人だった。その後離婚、子供はいなかった。ブラジル鹿児島県人会の婦人部長、会計監査役などを長いこと務めた。
 日伯毎日新聞で1985年頃から営業などの仕事をはじめ、そのままニッケイ新聞でも続けた最古参組。パンデミックが始まる直前まで、元気に毎日出勤していた。3月末からは高齢のために外出自粛をしていた。