東西南北

 米国のタイム誌が22日、「世界で最も影響力のある100人」に、ブラジルからはボルソナロ大統領とユーチューバーのフェリペ・ネットの2人を選んだ。ボルソナロ大統領といえば、今やトランプ大統領と並ぶ“世界的な政治家”。タイム誌が7、8年前に、ジウマ大統領を同様の企画で「進歩的な女性像」として選び続けていたことを考えると隔世の感がある。一方、フェリペは、3950万人という驚異的なフォロアーを誇る、ボルソナロ大統領批判の急先鋒として有名だ。この対称的な2人がブラジル社会の二分化を表していることは間違いない。それがこういう形で世界的にも知られてしまうことになろうとは。
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 23日付アゴラ紙によると、サンパウロ市内には路上に放置された車が約1万台あり、さらに4500台が区役所の車庫に回収・保存されているという。市によると、今年の1月~8月は1137台が回収された。2019年の回収台数は2540台で、18年の1100台や17年の916台と比べて急増しているが、今年もかなり多くなりそうだ。区役所は、放置車の入札を行うことを計画しているという。こうした車の放置の要因となっているものは何なのか、気になるところ。
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 22日のサッカーのリベルタドーレス杯。サンパウロは敵地エクアドルでの開催となった対LDUキト戦で、2対4と完敗。後半に2点を取って巻き返したが、前半の3点が重かった。これでサンパウロはDグループ3位で、決勝トーナメント進出が苦しくなった。24日はサントスが、これもエクアドルでデルフィンSCと対戦。サンパウロの借りも返したいところ。