援協=「老人週間」ユーチューブで=心と体の健康維持の秘訣

長尾マリウザ春美福祉部長と園田昭憲副会長

長尾マリウザ春美福祉部長と園田昭憲副会長

 日伯援護協会(援協、与儀上原昭雄会長)は25日午前10時から11時にかけて、「老人週間イベント」を援協ユーチューブ上で公開する。動画は公開後いつでも無料で視聴可能だ。動画にはポルトガル語字幕がつく。

 1時間ほどの動画には「心と体の健康維持」についてあけぼのホーム医師の平塚マルセルさんと心理科医でデカセギ子弟への支援活動「カエルプロジェクト」でコーディネーターも務めた中川郷子さんが対談を行う。
 歌手の中瀬リカルドさんも出演して歌声を披露するほか、ボランティアで折り紙を教えていたエリザ・ヤマグチさんによる折り紙講座も動画中に入る。
 園田昭憲副会長によれば「援協に老人ホームがあることを知らない人も少なくない」とのことから、援協傘下の老人養護施設サントス厚生ホーム・さくらホーム・あけぼのホーム・イペランジアホームなどの紹介も組み込まれている。
 コロナ前まで援協本部3階で実施されていたデイサービスには、70歳から98歳の高齢者が通っていた。重症化リスクが高いことから、3月から休止中。かつては月に600人から700人、1日あたり約100人が交流の場として通っていた。そのデイサービス会員数は3千人に登る。
 8月頃から会員登録をしている高齢者一人ひとりに、電話やワッツアップで連絡を取っており、「皆さんいつ再開するかとよく聞かれます」と長尾福祉部長は近況を説明する。
 デイサービスではスマホなどの使い方も教えていたため、スマホやワッツアップを使いこなす人が多いという。「今回はオンライン開催となりますが、お孫さんやお子さんに頼んで是非見てください」と視聴を募る。
 援協ユーチューブには過去に老人ホームで開催されたイベントなどの動画も上げられているほか、10月には料理教室など開催予定だ。▼援協ユーチューブ(https://www.youtube.com/enkyooficial)