【日本移民112周年記念】「日本移民の日」を祝して=外務大臣 茂木敏充

茂木大臣

「移民の日特別号」の発刊に際して、ブラジルにおける「日本移民の日」に思いを馳せ、日本人移住者、日系人の皆様に心からお祝い申し上げます。
ブラジルにおいては、新型コロナウイルス感染症が拡大していると承知しております。新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた方々、御遺族の皆さまに謹んで哀悼の意を表するとともに、罹患されている方々に心からお見舞い申し上げ、一日も早い快復をお祈りいたします。
今年は1990年に「定住者」の在留資格が創設されて30年という、日本とブラジルにとって節目の年です。この間、ブラジルから多くの日系人の方々が来日しています。そして現在では、愛知、静岡、三重、群馬、岐阜を中心に、約20万人の日系ブラジル人の方々が日本全国で活躍され、日本社会のために貢献されています。
1908年6月18日に日本から初めての移住者がサントス港に到着して以来、日系人の方々は、様々な困難を乗り越えて、ブラジル社会に様々な分野で貢献され、確固たる地位と信頼を勝ち得てきました。改めて敬意を表します。
 私は昨年10月に、アラウージョ外務大臣と会談し、二国間関係を一層強化するために様々な分野で引き続き緊密に協力していくことを確認しました。日本とブラジルの友好関係は、日本人移住者と日系人の方々がブラジルで築き上げてきた信頼関係と日系社会という特別な繋がりによって支えられています。日本国政府として、日伯両国の架け橋である日系人の方々との連携を今後とも強化していく考えです。
私も、これまで何度かブラジルを訪問しました。2013年に、経済産業大臣としてブラジルを訪問した際にも、ブラジルの豊かな資源と大いなる成長の可能性を実感しました。次は、外務大臣として皆様にお目にかかれることを楽しみにしています。
最後に、ブラジル日系社会の更なる発展と、日本人移住者と日系人の皆様の御多幸と御健勝を祈念し、私の祝辞といたします。