《リオ病院火災》コロナ患者3人が死亡=転院は新生児含む179人に

火災後のボンスセッソ病院(Twitter)

 【既報関連】27日に火災が起きたリオ市北部のボンスセッソ連邦総合病院に関して、新たな情報が確認され、死者が3人に増えたことなどが報じられている。28日付現地紙、サイトが報じている。
 事故から24時間を経過した時点での情報によると、火災による死者は前日の事故発生当初の1人から増え、3人となった。亡くなったのは、27日午後、死亡が報じられていたヌビア・ロドリゲスさん(42)と、マルコス・パウロ・ルイスさん(37)、そして83歳の女性患者だ。
 3人とも、コロナウイルス感染症で入院中だったという。ヌビアさんに関しては、病状そのものがかなり重く、第2病棟に避難することには成功したが、息絶えてしまったという。マルコスさんに関してはすでに陰性に転じていたが、後遺症が残っていたため、入院を継続して治療を受けていて災難に遭った。

 消防隊は27日の時点で、同病院の建物六つの内、火災に遭った第1棟だけでなく、もう一つの建物も空にすることを勧めている。この病院には全部で合わせて300人もの入院患者が過ごしている。第1棟では23人が入院していた。
 28日朝までに、第2棟の入院患者も含む179人を他の病院に転院させることが決まっている。転院者の中には新生児も含まれており、五つの産婦人科病院に振り分けられる予定だ。
 火災の原因に関しては、現場への立ち入りができていないため、前日の情報からは進展がないが、第1棟の地下から出火したことや、同病院の建物が古く、防災体制に不備があったことが報じられている。