《ブラジル》あのアエシオ下議が久々に登場=コロナワクチン義務化の提案

 アエシオ・ネーヴェス下院議員(民主社会党・PSDB)が、コロナワクチンの接種を拒む人に罰則を科す法案を準備していると、28日付現地紙が報じている。
 「法案5040/2020」と題された法案は、選挙の投票日に投票できない(できなかった)理由を申告させるのと同じように、よほどの理由がない限り、すべての国民にコロナワクチンの接種を義務化させるというものだ。
 「コロナワクチンの接種を拒む行為は、国民の義務である投票を行わないのと同義だ」とアエシオ氏は語っている。

 2014年の大統領選で次点だったアエシオ氏だが、公の場で目立つのは久しぶり。同氏は2017年、食品大手JBSからの収賄を受け取った容疑で、現行犯扱いで逮捕されそうになって以来、政界での権威が失墜していた。
 アエシオ氏の行動の背景には、コロナワクチン「コロナバック」を推進しているのがPSDBのジョアン・ドリア・サンパウロ州知事ということがある。
 今回のアエシオ氏の言動に対し、コロナバックに反対するボルソナロ大統領派の議員らは、「処罰されるのはまず自分から」と同氏を揶揄していた。