東西南北

 サンパウロ市地下鉄モノレール15号線の拡張工事が先週から再開された。この線は、モノレール車両をかなり高いところで支える線路と支柱の大きさでかなり目立っていたものの、なかなか工事が進まないため、巨像のような扱いを市民からはされていた。コロナ禍もやや落ち着きはじめたことで、工事が本格的に再開されたか。完成日時は未定だが、この工事のため、線路沿いの18の建物が取り壊しを余儀なくされ、裁判沙汰もあったという。そうした住民のためにも、なんとか完成させてほしいところ。サンパウロ市民としては、コンゴーニャス空港からCPTM9号線モルンビ駅までをつなぐ予定のモノレール17号線の行方も気になるが。
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 30日のサンパウロ市は早朝から雨模様。10月は本来、雨季のはじまりのタイミングだった。だが、今月前半の記録的な猛暑がたたって、30日午前9時現在のカンタレイラ、アウト・チエテ、グアラピランガの3大水系の月間降水量は、いずれも50ミリ前後。この日の雨で幾分は増えるだろうが、もう少し降って欲しかったところか。カンタレイラの水位は35%台に落ちてきているため、11月以降の降雨でなんとか持ち直してほしいところだ。
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 今週のサッカーの全国選手権。今日は、コリンチャンスが本拠地で、首位インテルナシオナルとの一戦を行う。サンパウロは明日、マラカナンでのフラメンゴ戦だ。11月2日(月)は「死者(故人)の日」で休日のため、サントスがバイアと、パルメイラスがアトレチコ・ミネイロと試合を行う。