デカセギ30年国際シンポ=CIATEと文協が共催=コラボラドーレス会議の代わり

告知画像(文協サイトより)

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 国外就労情報支援センター(CIATE、二宮正人理事長)が例年この時期に開催する「コラボラドーレス会議」が、今年はパンデミックのためにオンライン形式になり、特別に「国際シンポジウム」として6、7、8日と21、22日の5日間に開催される。ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)が共催し、文協ユーチューブチャンネル(www.youtube.com/c/BunkyoDigital/)で配信される。日本語、ポルトガル語の同時通訳もつく。日伯修好通商航海条約締結125周年、ブラジル日本文化福祉協会65周年、在日ブラジル人コミュニティ30周年記念の節目となる今年は、『「デカセギ」現象から30年を迎えて』をテーマに在日デカセギ子弟や帰国者による講演がシリーズで行われる。

 

 7日(土)はCIATE企画。日本で医師として働く日系ブラジル人の島田ユウジさんや、愛知県弁護士会に所属する弁護士の照屋レナン・エイジさんなども講演に出演する。
 同日20時9時、翌8日(日)8時、21日、22日は「帰伯日系子弟ネットワーキングプロジェクト(和田ロドルフォ委員長)」が企画する講演会を実施。同会は2018年に文協で設立された。
 現在日本に暮らすデカセギやその子弟がビデオ会議アプリを通して懇談を行う。日程とテーマは次の通り7日は「仕事」をテーマに20時から21時半、8日は「教育」をテーマに8時から9時半の開催を予定。
 ブラジルに帰国した人による懇談形式講演会も予定。21日は「仕事」をテーマに8時から9時半、22日は「教育」をテーマに8時から9時半まで開催予定。
 プロジェクトのコーディネーターのトーマス吉實フィリッペ・よしおさんは「出演者する人は様々な経歴を経て今日に至っています。是非出演者の話を参考に道は一つではないと知ってほしいです」と語る。各日の予定は次の通り。
■6日(金)オープニングセレモニー(共催)▽20時半【開会】石川レナト文協会長、二宮正人CIATE理事長、エドゥアルド・パエス・サボイア駐日ブラジル大使▽【講演】ルイーザ・リベイロ・ロペス・シウバ伯外務省領事局長「日伯友好の将来」▽【音楽演奏】ジョー平田▽【講演】二宮正人COATE理事長「デカセギの価値」/マウリシオ・デ・ソウザ▽【講演】クロービス・デ・バロス・フィリオ「在日ブラジル人コミュニティの忍耐力」
■7日(土)午前(CIATE主催)▽9時【開演】▽【祝辞】志村幸久厚生労働省大臣官房審議官〈職業安定担当〉(録画)
▽【講演】田中克之公益財団法人海外日系協会理事長▽【講演】石津克己・厚生労働省職業安定局外国人雇用対策課長(録画)▽【講演】ベラーラ・ジラルデーロ・ブラジル国家社会保障院国際協定対応年金事務所管理間(ライブ)▽【講演】照屋エイジ弁護士(ライブ)▽【講演】島田ゆうじ医師(録画)▽【講演】アルトゥール・ムラナガ在東京ブラジル総領事館在日ブラジル人市民評議会議長▽【講演】茂木真二NPO邦人在日ブラジル人を支援する会(SABJA)代表理事▽【報告】レナタ・ハルミ・オシロ昭栄奨学金奨学生(ライブ)
■7日(土)午後(文協主催)▽20時開始「在日デカセギが語る日本の仕事」金城エジウソン(NPO法人ブラジル友の会)、ヴァネッサ・ハンダ(中小企業経営コンサルタント)、リカルド・ヤマモト(PwCジャパン勤務)、ユウジ・テルヤ(インターネット向け動画制作プロデューサー)
■8日(日)午前(文協主催)▽8時開始「教育・日本国内の大学で学ぶ若者たちの声」宮城ユカリ・モニカ(静岡県文化芸術大学)、ジェニファー・ヤマモト(東京国際大学)、フェルナンダ・タジマ(名古屋学院大学英語学科外国語専攻卒)、マリアしげみ市山(城西国際大学言語教育センター、センター長)
 21、22日の出演者は現在調整中。詳細は文協サイトで確認を(www.bunkyo.org.br/br/2020/11/03/bunkyo-e-ciate-promovem-lives-sobre-os-30-anos-da-comunidade-brasileira-no-japao/)。