≪記者コラム≫本紙サイトの使い方とPDF版購読の薦め

コンピューター、タブレット、セルラーで見たニッケイ新聞PDF版

 「10月になってから配達がひどくなった」「11月の新聞が一回も来ていない」「古新聞がまとめてドサッとくる」など、読者からの苦情の電話を毎日お聞きして、本当に心苦しい。サンパウロ市地域は本紙モトケイロが配達して回るから、変わらない。
 だが、それ以外の地域の新聞配達を外部委託していたトランスフォーリャ社から、「10月に契約を切る」と言い渡され、本紙としてはしかたなく郵便に戻した。トランスフォーリャ社に替わる会社は、まだ見つからない。2005年3月からずっとそこに委託していた。
 そんな経緯で実に15年ぶりに郵便に戻した。だが読者にしてみれば、即日配達と1週間後、2週間後、下手したら3週間後の配達の差は歴然としている・・・。当然、苦情につながる。

PDF版なら画面を拡大できる

  トランスフォーリャ社サイトで取引先企業を改めて見直してみたら、以前にはなかったマガジネルイーザ、センタウロ、デカトロン、ヘリング、レンネルなど大手小売店網がいつの間にか増えていた。いずれもパンデミックが始まってネット販売が急拡大したとこころばかりだ。
 親会社であるフォーリャ紙やエスタード紙の新聞配達だけは続けるが、ニッケイ新聞のような他紙をちまちまと配達するより、大手小売店網の仕事をがっちりやった方が、収益率が高いのではないか。それで切られたかと想像する。
 と同時に郵便局の方もネット販売の配達が激増していることで、配達が遅れている。このように近年は邦字紙を巡るビジネス環境も激変した。
 読者には本当に申し訳ないが、郵便配達がこの先1カ月、2カ月で劇的に良くなるとは、とても思えない。

好きなだけ文字を拡大できる

 そこで読者にお願いしたい。ぜひPDF版の購読に切り替えてほしいのだ。これなら間違いなく即日に読める。ただしコンピューターかタブレット、セルラーが必要だ。
 操作も覚える必要がある。本当に心苦しいが、ぜひ習得してほしい。コンピューターが一番大きな画面で見られるからお勧めだが、操作を覚えるのに時間が掛かる。その点、タブレットやセルラーの方が安くて、操作が簡単だからお勧めだ。セルラーでも画面が小さいだけで、同じものが見られる。
 現在、印刷版購読者にはPDF版のユーザー名とパスワードを特別に無料で発行している。次の購読料更新まで、印刷版も送り続けるので、同時にPDF版も試してみてほしい。

 


たった、これだけ! PDF版を見る手順

 印刷版購読者の皆さん向けにコンピューターでのPDF版の手順を以下解説する。タブレットやセルラーの場合は、マウスの代わりに指で操作するだけで、基本は一緒だ。
(1)編集部(電話11・3340・6060、redacao@nikkeyshimbun.jp)に連絡し、「印刷版の読者だが、PDF版を試したい」と申し込んでほしい。編集部からPDF版のユーザー名とパスワードをメールやWhatsAppで通知する。

PDF版ログインページ

(2)「PDF版会員ログイン」ページ(https://www.nikkeyshimbun.jp/koudoku)の①をクリックする。緑色のログイン画面が現れるので、上に「ユーザー名」、下に「パスワード」を書き込んで、ログインボタンを押すだけ。
 一度書き込めば、二度目からは書かなくても、ログイン画面にポインターを置くだけで、前回書き込んだものが表示される。
 このログインページを「お気に入り」に登録しておくことをお勧めする。そうすれば、次からもすぐにログインできる。

PDF版カレンダーページ

(3)次にPDF版過去記事(カレンダーページ)が開くので、自分が読みたい日付をクリックするだけ。インターネットのダウンロード速度によるが、通常30秒から1分以内にPDF版が開く。それまで、じっと待ってほしい。

(4)画面が表示されたら、紙面を拡大して読みたいときは右下にある「+」をクリック。縮小したいときは「-」。2ページ目、3ページ目に進みたいときは、右上のスクロールバーにマウスのポインターを合わせ、左クリックしたまま下方向にずらずとページが移る。
 これだけだ。これだけの操作でPDF版を読むことができる。
 基本的な手順や操作はタブレットでも、セルラーでも同じ。画面の大きさが違うだけ。違いは、マウスの代わりに自分の指で操作することぐらいだ。

PDF版の拡大や縮小、次のページに移動するやり方


PDF版の利点

(1)【購読料が安い】
 気をつけてほしいのは、契約手段によって購読料が2種類あることだ。
 通常の印刷版読者なら銀行振り込み票(Beleto Bancario)や銀行振り込みをしている。この場合、20年11月24日現在でPDF版は半年間270レアル、1年間500レアル。
 印刷版が半年間450レアル、1年間840レアルなのに比べて、かなり割安になっている。
 サイト上(https://www.nikkeyshimbun.jp/membership)でクレジットカードによる円決済も可能だ。この方法だと、月払いもある。これだと①月800円となるので、20年11月22日現在で41レアルに相当。②半年間で4800円(約248レアル)、③1年間で9600円(約497レアル)の3種類から選べる。そのときの為替によってレアル換算が変わる。
 ブラジルの銀行のカードの中には、このクレジットカード決済システム(Stripe)に適用していない場合がある。その場合は銀行振り込み票になるので、注意が必要だ。銀行振り込み票は、本紙に電話するか、メール(financeiro@nikkeyshimbun.jp)まで連絡を。
(2)【印刷版と同じものが読める】
 PDF版の内容は、コンピューター用のデータ形式になっているだけで印刷版とまったく同じ。これを手元のコンピューターで印刷してもらえば、印刷版になる。地方文協などの場合、印刷して掲示板に貼ってもらい皆で読むことも可能だ。
(3)【前日夜20時半には読める】
 PDF版は、前夜の20時半までに、翌日の新聞が発行されている。PDF版には日本在住の読者が多いため、日本時間で当日朝9時前に読めるようにしている。
 編集部所在地の停電やインターネット接続の不通が起こらない限り、PDF版は必ず発行されている。印刷や配達がいらない分だけ、確実にお届けできる。
(4)【地球上のどこからでも読める】
 インターネットにつながってさえいれば、地球上のどこからでもPDF版は即時に読める。すでにPDF版の読者はあらゆる場所にいる。サンパウロ州地方部、ブラジル最南部、最北部、アマゾン川流域、ボリビアやペルーとの国境、日本、米国、ヨーロッパ、イスラエル、インドネシアなど外国からも読みに来ている。
(5)【文字を拡大できる】
 PDF版の大きな利点は、画面上で紙面を拡大できることだ。ルビが読みづらい、知り合いが写っている写真を大きくしてみたいなど、普段不満に思っている読者も多いのではないか。PDF版なら思う存分、拡大できる。
(6)【2012年からのバックナンバーが全て閲覧できる】
 サイト上には2012年1月からのバックナンバーが掲載されており、いつでも閲覧できる。
 ニッケイ新聞サイトのトップページ右上に設置されている「サイト内検索」欄に、調べたいキーワードを打ち込んでもらい、検索してほしい。その記事をクリックしてもらい、無料記事ならそのまま読める。
 サイトの検索システムは、一字一句を厳密に精査する完全一致検索になっている。しかし、本紙では年代によって若干表記が異なる場合がある。
 その場合は、あえてグーグル検索をしてほしい。たとえば《site:nikkeyshimbun.jp ペトロブラス》などのように書き込むと、曖昧検索になるので表記が異なるものも、検索結果に表れる。
 検索結果のリンクをクリックしても、有料記事の場合は読めない。その場合は、読みたい過去記事の日付をメモし、PDF版カレンダーの日付から開けば、その記事がPDF版で読める。
 サイト上で、過去の日付のテキスト記事を読む場合は、トップページ左サイドバー中ほどに「過去記事リスト(最新~2003年)」がある。そこで何年何月を選ぶと、そのすぐ上のカレンダー形式の「日別記事リスト」がその月になる。そのカレンダーの中の日付をクリックすれば、その日の記事の一覧がメインコンテンツ欄に表示される。

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Web版の利点

 ニッケイ新聞サイトには、Web版というサービスもある。これはサイトの全機能を使えるもので、企業関係者、アカデミック関係者に薦めているサービスだ。
 料金は、銀行振り込み票(Boleto Bancario)だと半年間550レアル、1年間1100レアル。サイト上(https://www.nikkeyshimbun.jp/membership)からはクレジットカード払いで、1カ月ごと1800円、半年間1万800円、1年間2万1600円で申し込みできる。
(1)【サイトの有料記事がすべて閲覧できる】
 サイトだけの最新情報ニュースは、Web会員にしか読めない。PDF版や印刷版には掲載されない、有料会員しか読めない記事(topics記事など)が、ほぼ毎日サイトにアップされる。
(2)【全過去記事検索ができる】
 本紙サイト上には2003年からの日系社会面、ブラジル社会面の記事がすべてアップされている。ただし、ブラジル社会面記事を中心に有料記事になっているものも多い。これが全て読めるのはWeb会員だけだ。
 そして、有料記事を含めて全ての過去記事をサイト右上の「サイト内検索」から、検索できる。
 有料記事も含めて全テキストを検索して読めるから、過去から現在までの流れを一覧して、必要な部分を報告書などにコピペするのに便利だ。
(3)Web版の読者には「ニッケイ新聞無料メルマガ」の購読を特にお勧めする。最も効率的に本紙が発信する情報を受け取ることができるからだ。
(4)もちろん、PDF版も読める。

時代の流れ、ぜひお試しを

 すでにEメールを使っている読者、ユーチューブを見るのためにコンピューターを使っている読者もかなりいる。そのような方には、PDF版がお勧めだ。
 「やはり新聞は紙で読みたい」という読者の声は、心底ありがたい。新聞冥利に尽きる言葉だ。だが、「届いた時から古新聞」では、あまりに心苦しい。
 「80歳を過ぎて、いまさらコンピューターなんて覚えられない」という読者でも、セルラーを持っている人は多い。ぜひセルラーで見てほしい。子や孫にセルラーの使い方を教えてもらうことで、会話も増えるし、世界も広がる。
 タブレットも今では安くなった。中でもAmazon Fire7(www.amazon.com.br/Amazon-Fire-2019-16-preto/dp/B07FKR6KXF)などはネット上では300レアル台から売っている。これでインターネットができ、ニッケイ新聞PDF版が読め、ユーチューブも見られる。ただし、インターネット接続が必要なので、子や孫に契約を頼んだほうがいい。
 実際、読者の中には、「80代のPDF版読者」もけっこういる。インターネットの世界を知ることで、日本の情報にも一気に近づくことができる。
 外出自粛生活が続く中、ブラジルの生活情報、政治情勢、経済情勢は知っておいた方が良い。また日系社会のどこでイベントが行われているかなど、今起きていることを遅れることなく知ることで、生活する楽しみも増える。ぜひ、お試しあれ。(深)


無料朝刊サービス

 「無料朝刊サービス」(メールマガジン)は、その名の通り無料だ。本紙サイトのページ(https://www.nikkeyshimbun.jp/mailmagazine)に自分のメールアドレスを書き込み、「申し込み」をクリックするだけ。
 その日の有料・無料全ての記事のリンク、主要記事のカラー写真、主要記事見出しの音声読み上げサービス「ブラジル・ニュース・ヘッドライン」へのリンク、PDF版へのリンクがコンパクトにまとめられている。
 そこからPDF版をクリックして読んでもよし、Web会員なら全ての最新の有料記事に飛ぶこともできる。
 編集部のその日の作業の最後に発信されるメールマガジンなので、最もアップデートされた内容になっている。これが届いたということは、サイトに記事もPDF版もアップされているという合図でもある。


 子や孫に購読料を払ってもらっている読者の場合、以下のポルトガル語記事を、ぜひ彼らに見せてほしい。PDF版購読の手順が説明されている。もしくは本紙サイト(https://www.nikkeyshimbun.jp/membership-PDF)には、ポルトガル語での説明が最も詳しく書いてある。

Procedimento para a assinatura da edição em PDF (PDF版を見るまでの手続き)

Jornal Nikkey Shimbun versão PDF vista em computador, tablet e celular

 Já pensou em presentear seus pais ou avós com a assinatura de um jornal em língua japonesa, Jornal Nikkey Shimbun?
 O jornal Nikkey Shimbun é publicado cinco vezes por semana, de terça a sábado. São seis páginas por edição que trazem as novidades do Japão e do mundo, além das últimas notícias sobre a sociedade, a economia e a política do Brasil.
 Se seus pais ou avós estiverem familiarizados com computadores e tablets, nossa sugestão é presentear com a versão em PDF do jornal. Eles certamente ficarão ainda mais por dentro da política e da economia brasileira.
 Mas, se seus pais ou avós não estiverem habituados com o computador ou o tablet, pode ser especial presentear com um tablet junto com as instruções de uso. Um modelo de 7 polegadas, Amazon Fire 7 pode ser obtido no mercado a partir de 400 reais.
 Atenção, a assinatura do jornal não inclui o plano de internet. Se estiverem morando na mesma casa, não esqueça de configurar o tablet com o Wi-Fi. Se não estiverem morando juntos, aconselhamos a incluir a assinatura do plano de internet para seus pais ou avós.
 Na tela inicial do tablet, defina um atalho para a página de login da versão PDF do jornal Nikkey Shimbun e preencha com o nome de usuário e senha. Com certeza, seus pais e avós ficarão felizes por ganhar este presente carinhoso junto com as orientações de uso.
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Assinatura do plano mensal por 800 ienes (42 reais na data de hoje: 16/10/2020)
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