マナウス=草の根協力で運動場整備=リョータ・オヤマ州立小学校に

関係者と記念写真。左から二番目が関口総領事(在マナウス総領事館提供写真)

関係者と記念写真。左から二番目が関口総領事(在マナウス総領事館提供写真)

 在マナウス日本国総領事館(関口ひとみ総領事)は11月6日、日本政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力による「リョータ・オヤマ州立小学校運動場整備計画」の贈与契約署名式を、同校の父兄教師コミュニティー協会(APMC、オザナ・リマ会長)との間で行った。
 同計画は小学校の運動場(519・71平米)を改修し、体育事業環境を整備することにより、教育の質の向上を目的として8万6335ドルまでを限度に供与される。
 リマ会長は「運動場の整備はかねてからの願いでした。承認してくださった日本政府に心から感謝します」と感謝を表した。
 同校の名前となっている「尾山良太」はアマゾン地域での栽培に適したジュート種を発見して成功に導いた人物。「その功績を生徒やコミュニティーに永続的に伝える役割を、学校は果している」と関口総領事は述べた。また「今後の日伯間、とりわけアマゾナス州との関係深化」に期待を込めた。

署名式の様子在マナウス総領事館提供写真)

署名式の様子在マナウス総領事館提供写真)

 署名式には同校の維持管理の責任を負うアマゾナス州教育局長のルイス・バルボーザ教育局長が立ち合い、関口総領事とオザナ・リマAPMC会長が署名し契約を交わした。
 立ち合い人として署名式を見届けたバルボーザ州教育局長によると、同州では教育面でアメリカやフランスなど他国政府からの協力を得ることもあるが「日本からの支援は特別」と「日本文化から学ぶことは多い」と語った。