《ブラジル》12月から電気代値上がり=追加料金徴収を突如再開

追加料金徴収再開について報じる11月30日付G1サイトの記事の一部

 国家電力庁(Aneel)が11月30日、12月1日から電気代の追加料金徴収を再開すると発表したと同日付現地サイトが報じた。
 同庁は5月26日、新型コロナのパンデミックで電力消費が落ち込んだ事を理由に、年内は電気代の追加料金を徴収しないと発表していたが、今回は、状況が変化したとして突如、追加料金の徴収再開が決まった。
 電気代の追加料金は水力発電所のダム貯水量や火力発電所の稼働率を基に算定され、追加額は旗の色で表示される。旗の色が「緑」だと追加料金がないが、「黄色」の時は100キロワット/時あたり1・34レアル、「赤1」の時は100キロワット/時あたり4・16レアル、「赤2」の時は100キロワット/時あたり6・24レアルが追徴される。

 1日からの追加料金は「赤2」だから、100キロワット/時あたり6・24レアルが徴収される。
 同庁によると、現在の電力消費量はパンデミック前の水準に戻っている上、水力発電所のダム貯水量が低下しており、火力発電所を稼働させる必要が生じているという。
 火力発電所は10月から稼働しており、電力供給のための経費は水力発電所だけで電力を賄っていた時より増えている。同庁では、「赤2」を採用する必要が生じた事情を説明すると共に、節水や節電に協力するよう、消費者に訴えている。