東西南北

 サンパウロ州地裁は14日、州内のバーやレストランに対し、午後8時以降の酒類の販売を許可する判断を下した。この時間帯の酒類の販売は、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けたサンパウロ州政府が11日に禁止し、12日から発効となっていた。だが、打撃を受けたブラジル・バー・レストラン協会(Abrasel)が「酒類は我々の売上の50%を占める」と抗議運動を行い、訴訟を起こしていた。今回、地裁は「州の定めるコロナ対策のガイダンスを遵守する」ことを条件にAbraselの訴えを認めた。ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は早速、控訴している。営業上の損失を嫌がる気持ちはわかるが、そこにこだわるがあまり感染が拡大して市民生活が悪化することの方が問題では? 
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 14日、ロックバンド、ロウパ・ノーヴァのヴォーカリスト、パウリーニョがコロナ感染症により、リオ市の病院で亡くなった。68歳だった。パウリーニョは9月に骨髄移植の手術を受け、快方に向かっていたが、コロナに感染して命を落とした。パウリーニョは1980年にロウパ・ノーヴァで活動を始め、親しみやすい洗練された楽曲で人気を博し、「サパト・ヴェーリョ」などのヒット曲で知られていた。近年も積極的にコンサート活動を行っていた。
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 今日16日のサッカーの注目は、全国選手権ではモルンビでのサンパウロ対アトレチコ・ミネイロの首位攻防戦。リベルタドーレス杯では、ヴィラ・ベルミロでサントス対グレミオの準々決勝第2試合(第1試合は1―1で引き分け)が行われる。どちらも、そろそろ終盤で大詰めを迎える時期なので目が離せない。