東西南北

 サンパウロ州選挙地域裁は15日、大サンパウロ市圏エンブー・ダス・アルテスの市長選で再選したネイ・サントス氏(共和者・RP)と副候補のウゴ・プラード氏(民主運動・MDB)のシャッパの当選を無効にした。これは、労働者党(PT)などをはじめとする左派政党が起こした訴えを裁判所が認めたもの。訴えによると、サントス氏らは選挙期間中に規定をはるかに上回る量の広告を打ち、自身を「コロナ対策の英雄」と宣伝していたとか。控訴はできるが、来年1月1日の就任は微妙になっている。サントス氏はかねてから犯罪集団の州都第一コマンド(PCC)との関係がたびたび報じられており、2019年には資金洗浄の容疑で起訴され、停職処分にもなっている。
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 15日朝、大サンパウロ市圏サントアンドレの州立マリオ・コーヴァス病院で、高額医療薬が盗まれた。強盗3人は白衣と名札、医療学校(医学部)のマーク入りのマスクを着けて病院内に侵入。うち2人は武装しており、職員を脅してアムホテリシンB(ポ語ːアンビゾーメ、重度の感染症用の抗生物質)やトラスツズマブ(ポ語ːエルセプチン、抗がん剤)を袋に詰め込ませ、持ち去った。これらの薬はどちらも1万~2万6千レアルする品で、被害額は10万レアルとみなされている。3人は薬を受け取ると、病院の門を壊し、4人目の仲間が運転する車で逃げた。犯行に要した時間はわずか9分だった。
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 15日のサッカーのリベルタドーレス杯準々決勝第2試合。サンパウロ市アリアンツ・パルケで行われた対リベルタ(パラグアイ)戦で、パルメイラスは3―0で圧勝。2試合合計で4―1とし、準決勝進出一番乗りを決めた。準決勝の対戦相手はリーヴェル・プレイト(アルゼンチン)とナシオナル(コロンビア)のどちらかとなる。