『西風』第12号を発刊=移民史など多数掲載

西風12号

西風12号

 西風会(せいふうかい)は今月、『西風』12号(233頁)を刊行した。同会は会員が毎月1回集まり、様々なテーマについて議論する私的な研究会。
 巻頭では、サンパウロ人文科学研究所顧問の鈴木正威さんが4月に死去したことをしのび、同氏が最後に書き残した一句を掲載。
 今回は座談会を2回分掲載。テーマは「日本移民史料館、幸福度について、元号のことなど」が参加者9人、「ジェンダーについて」は参加者8人で話し合った。
 その他、山本剛介氏執筆、移住して57年の自身の人生を振り返る「わがブラジル人生」や、中島宏氏がオーストラリアを皮切りに様々な人との出会い、経験を綴った「様々な出会い」なども掲載している。
 本書では論文やエッセイ、小説、社会時評などの投稿も受付けており、掲載可否は同会が検討する。希望者には無料で配布する。発行部数は200部。入手希望、投稿の連絡は中島宏さん(メール=nakashima164@gmail.com)まで。弊紙でも数量限定6部まで配布している。本がなくなり次第終了。