2021年3月24日の記事一覧

《サンパウロ大都市圏》公共交通機関の利用者激減=より厳しい外出規制採用で

 新型コロナの感染再燃でより厳しい外出規制が採用されたため、サンパウロ大都市圏では、バスと鉄道の双方の利用者が62%減少した。  サンパウロ州政府によると、市内バスと市間バス(EMTU)、地下鉄、都電(CPTM)の利用者は、パンデミック前の1050万人/日から400万人/日以下に減少したという。  サンパウロ州では、感染者急増に ...

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《ブラジル》逮捕逃れで保健相引継ぎ止まる?=パズエロ氏助けたい大統領=特権確保のため異動先探す=ケイロガ氏は23日に電撃就任

パズエロ氏(Marcelo Camargo)  エドゥアルド・パズエロ保健相を別の公職につかせて不逮捕特権を与えるためのボルソナロ大統領による工作のせいで、マルセロ・ケイロガ次期保健相の就任が異例の遅れを見せていたが、23日午後、予定外の就任式が執り行われた。パズエロ氏は連邦政府の官民合同投資計画(PPI)特別局に異動になる公算 ...

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《ブラジル》コロナ死者30万人目前、医療崩壊深刻化=ICUや医薬品不足で「命の選択」

 CNNブラジル17時53分配信記事によれば、23日のコロナ死者は新記録となる3251人となり、累計29万8676人、いよいよ30万人台が目前となった。感染力の強い新型コロナ変異株と現状軽視の3密が感染者急増や医療崩壊を招き、経済・産業界の公開書簡を受けても、ボルソナロ大統領の否定主義は変わらないと22、23日付現地紙、サイトが ...

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《ブラジル》精神障害の大統領を更迭する憲法改正案提出=ボルソナロ氏への当てつけ?=合衆国憲法改正25条を参考に

 ジョイセ・ハッセルマン下議(社会自由党・PSL)は22日、「大統領が精神に障害をきたし、正常な判断が不能な状態に陥った場合に更迭できる」とする憲法補足法案(PEC)の提案を行った。23日付現地紙が報じている。  ジョイセ氏自身によって「精神障害PEC」と名付けられたPECにはボルソナロ大統領の名前は一切書かれていないが、ボルソ ...

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《ブラジル》シルヴェイラ下議=市民威嚇行為により倫理委員会で審議=最高裁威嚇での逮捕に続き

 下院倫理委員会は22日、2月に最高裁の威嚇行為などで逮捕されたダニエル・シルヴェイラ下議に関し、彼が昨年行った一般市民に対する別の威嚇行為に関しての審議を行い、圧倒的多数で審議継続を決めた。22、23日付現地紙、サイトが報じている。  2月の現行犯逮捕は、最高裁判事全員の交代を要求し、最高裁判事への暴力行為喚起や違憲行為である ...

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《ブラジル》保健省=ワクチン取得予定に遅れ?=4月は985万回分も減少

 保健省による新型コロナの予防接種ワクチンの取得予定数に修正が加えられ、予防接種計画に再び遅れが生じる可能性があると23日付現地サイトが報じた。  保健省は15日、ロカリザSUSというプラットフォームに、4月のワクチン取得予定数は5717万9258回分と記載していたが、19日の時点では4732万9258回分に減らされていた。   ...

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東西南北

 サンパウロ市がコロナ対策の一環として、26日からの10日間を連休(平日なし)とすると決めた後、大サンパウロ市圏やサントス海岸部の他の市も、続々と独自の外出自粛規制の対策に乗り出している。ABC地区やジアデマ、マウアー、リベイロン・ピーレス、リオ・グランデ・ダ・セーラでも、サンパウロ市と同じく市の休日を早める形で29日から4月1 ...

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ウェビナー「AIの可能性と影響」=日本国大使館とブラジル科学技術通信省=日伯協力の成果見込める分野

日本側の有識者松尾氏

 駐ブラジル日本国大使館(山田彰大使)とブラジル科学技術革新通信省は3月2日、ユーチューブ上で『ウィズコロナ・ポストコロナの世界におけるAI(人工知能)技術の可能性及び産業や社会への影響』ウェビナーを開催し、双方のAIへの取り組みについて紹介、意見交流などが行われた。  ウェビナーの冒頭には山田大使が挨拶、「日本とブラジルはすで ...

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【特別企画】新来シリア移民が見たサンパウロ=日本人と何が違って何が同じ?《6》

値札がないシリアのマーケット

値札がないアラブの店  アラブではいつも値段を交渉しなければなりません。ブラジルの商品は高いと思うし、あまり交渉もさせてもらえないと思います。販売する人に交渉し過ぎると、商品を売ろうとしなくなります。アラブではしっかり交渉すれば必ず自分に利がある結果を生み出せます。商売のルールがあり、店の人は客が来たら商品を買ってもらうまで交渉 ...

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中島宏著『クリスト・レイ』第135話

 遥か彼方に遠ざかった祖国は、今の、そしてこれからの私にとっては、直接には関係のない世界ということになるから、そこをいつまでも思い出したり、考え続けたりすることは、私にはあまり、建設的なものとは思えないの。  もちろん、幼少のときから大人になるまで育った国だから、そこで形成されたものは、はっきりと私の中に残っているものだし、それ ...

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