《サンパウロ州》カンタレイラで取水量制限=水系全体では多少の余裕も

カンタレイラ水系での取水光景(Divulgacao/Sabesp)

 サンパウロ大都市圏最大の水がめであるカンタレイラ水系の貯水率が警戒基準の40%を割り、36・7%になった。そのため、サンパウロ州水道公社(Sabesp)が4日、同水系からの取水量を3万3千リットル/秒から2万7千リットル/秒に減らしたと同日付現地サイトが報じた。
 同公社は、サンパウロ大都市圏の水系は連結しており、給水区域を柔軟に調整出来るから、現時点では供給が途絶える事はないとしている。

 ただし、水の無駄遣いを避け、節水を心掛ける必要がある事も強調。車庫や通路を洗う時はホースではなく、バケツと箒を使う、トイレをゴミ箱代わりにして不要な水を流さないなどの節水対策を提唱している。冷凍した食品を解凍する時は流水を使わず、蛇口の閉め忘れなどを常に確認、漏水に気を配るといった注意も呼びかけた。
 サンパウロ大都市圏にはカンタレイラ、アウト・チエテ、グアラピランガ、コチア、リオ・グランデ、リオ・クラーロ、サンロウレンソの7水系がある。7水系総計の貯水率は4日現在で47・9%で、全体としてはまだ、警戒基準には至っていない。