東西南北

 サンパウロ市東部シダーデ・チラデンテスの保健所(UBS)が、昨年末から連続して盗難などの被害に遭っている。昨年の大晦日、強盗たちは門を破壊してUBSに入り、職員たちのロッカールームを荒らして個人の持ち物を盗んだ上、テレビやコンピューター、ガスボンペなどを持ち出した。さらに今月6日、今度はここに勤めている女性医師が暴行を受けた上、彼女の車も破壊行為に遭った。女医と車を襲ったのは、いずれも彼女の患者の家族だったという。この件が年末に起きた窃盗と関係があるかは明らかにされていないが、こうも被害が続くと気になるもの。警備を強固にし、真相を確かめてほしいところだ。
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 6日夜、大サンパウロ市圏カラピクイーバで火災があり、1歳の男の子が焼死した。この件で警察は、男児の両親を逮捕した。同夫婦はこの夜、喧嘩をしており、夫が暴力を振るったために、妻がもうひとりの2歳になる子供を連れて外に飛び出した。夫が妻を追って外に出た際、1歳の子供を家に置き去りにして出て行ったのだ。二人は外にいたとき、知人から「あなたたちの家で火災が起きている」と告げられたが、戻って来た時はすでに、子供は炭化死体になっていたという。
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 週末のサッカーの全国選手権。首位を走るサンパウロは明日10日、本拠地モルンビでサントスと対戦する。サントスは13日に決勝進出をかけたリベルタドーレス杯の準決勝があるため、控え選手主体になることが考えられるが、サンパウロとしてはそういう試合を落とさずに勝って、首位の座を磐石にしたい。現在、2位との勝ち点差は6点だ。