生活必需品を140世帯に配布=チャリティヨガ第2弾で=日伯から寄付金約2万レ

配布された生活必需品セットを前に主催者とコミュニティの皆さん

配布された生活必需品セットを前に主催者とコミュニティの皆さん

 【既報関連】昨年12月16日、サンパウロ市在住のヨガ講師の鈴木友紀菜さん(32歳、神奈川県)と、日本の支援団体チルドレンズ・リソース・インターナショナル(CRI、川原翼代表)が協働開催した緊急支援チャリティヨガ第2弾で、サンパウロ市南部の貧困コニュニティ「ノーヴァ・カナン」約140世帯に生活支援物資を配布する寄付活動が行われた。

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 同イベント参加費と寄付金合わせて、日本側から約35万円(約1万7500レ相当)と当地側で約1700レアルの計1万9200レが集まった。この寄付金で食料セット(米、豆、パスタ、油、小麦粉、砂糖、塩等)と衛生用品(洗剤、石鹸、歯磨き粉等)を購入し、配布された。
 同配布地域には推定約1600世帯の貧困層が住んでおり、その中でも子供の多い家や高齢者、妊婦のいる家庭など、支援の必要性がより高い140世帯に優先的に支援した。
 鈴木さんは「ここに住むほとんどの人は、身分証や納税者番号(CPF)を持っておらず、安定した職業に就くことができません。そこにコロナが起きて貧困レベルが悪化しています」と配布地区の現状を語る。
 この地域には以前から不法占拠者が多かったが、パンデミックで失業して家賃が払えなくなり、ここに移り住んだ人が増えたという。中にはリオ・デ・ジャネイロから流れ着いた家族や、セネガルやハイチの難民も10世帯ほど住んでいる。
 「今回の支援を通して、貧困層の中にも大きな格差があることを目の当たりにしました。自分の生活さえひっ迫している住民が、もっと厳しい最貧家庭を支援している状況を見て驚きました。と同時に支援を続ける必要があると感じました」と語る。
 その結果、第3弾を23日に開催することになった。「今回配布できなかった家庭もあり、コロナも収束していないので、支援を継続する必要があります。第3弾も多くの方に参加していただき、ヨガはもちろんのことスラムの現状をもっと知ってほしいです」と語る。
 このチャリティヨガは、鈴木さんが講師としてオンラインヨガクラスを行い、講習の参加費や寄付金をスラム街に住む子供達への支援に使うもの。元々は「モンチアズール・コミュニティ協会」のオリゾンチアズール支部とその周辺貧困地域に全額寄付する活動だ。
 1回目の支援は昨年7月に行われ、今回と同じ地域に約1千枚の毛布が配られた。
 第3弾は、オンラインアプリズームで23日20時に開催予定(日本時間)。参加費は、ブラジル在住者は一人100レアル/150レ/200レの中から選ぶ。日本在住者は中学校~大学生1千円、その他一般は2千円/4千円/5千円から任意の金額で、小学生以下は無料となる。参加費以外の寄付金も募集中。参加申し込みは21日まで。
 質問や問い合わせ、参加申し込みは以下の連絡先まで。(鈴木友紀菜ワッツアップ=11・97404・9820/メールyuki7bj@gmail.com/申込みサイト=https://fb.me/e/12Hho7BHG)