東西南北

 1月30日に行われたリベルタドーレス杯の決勝戦。会場のリオのマラカナン・スタジアムでは少数の観客を入れて試合を行ったが、観客席にサントスのユニフォームを着たブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長がいたことが問題視されている。同市長は招待を受けての観戦だったというが、癌の治療のため、休職中の身だった。一方、ボルソナロ大統領は決勝戦の結果に言及し、「ここでもドリアはボルソナロに負けた」とし、自身がかねてからファンを公言するパルメイラスが政敵のドリア氏がファンであるサントスに勝ったことを喜んだ。大の大人が、ことサッカーが絡むと少年時代に戻ったようになるのはブラジルの常。政治家も例外ではない。
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 サンパウロ州は現在、コロナウイルスの外出自粛規制により、週末は最低の赤レベル。つまり、必要最低限の商業活動しかできないはずなのだが、1月30~31日は、サントス海岸部では海水浴をする人たちで賑わい、サンパウロ市では市内最大の公園、イビラプエラ公園で日光浴を行う人の姿は目撃されていた。外出自粛規制がはじまって10カ月以上が経過しているが、開き直る人も増えてきているようだ。順守している人たちのことも考え、取り締まるべきではとの声もあるが。
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 1月のカンタレイラ、アウト・チエテ、グアラピランガのサンパウロ州3大水系の1月の降水量はいずれも180〜190ミリ。200ミリは超えそうなペースだったが、月の後半の週に雨量がやや伸び悩んだ。雨続きで涼しかったサンパウロ州だが、1月最後の週末は夏らしい暑さだった。この暑さは、次の寒冷前線が来る今週末まで続くとのことだ。