《サンパウロ州》コロナ対策で最悪レベル2カ所増加=サンパウロ大都市圏は黄レベル保つ

 サンパウロ州政府は19日、コロナ対策による外出自粛基準「プラノSP」の最新版を発表し、バレットスとプレジデンテ・プルデンテの2地区が最低の赤レベルに降格した。サンパウロ大都市圏は下から3番目の黄レベルを保った。19日付現地サイトが報じている。
 この日の発表では、バレットスとプレジデンテ・プルデンテの2地区が赤レベルに降格したが、ソロカバ地区はオレンジ・レベル(下から2番目)から黄レベルに昇格した。変更は22日から有効となる。
 これにより、赤レベルは今回降格の二つと、アララクアラ、バウルーの計4地区になった。アララクアラ市は変異株による感染が確認され、15日からはロックダウンがはじまった。その後も患者が増えて集中治療室、一般病室共に占有率が100%に達したため、入院待ちの患者が出ている。

 赤レベルの地区では、食品や薬品など必要不可欠なものを扱う店や公共交通機関などの運営しかできなくなる。
 オレンジ・レベルは7地区、黄レベルは6地区となっている。変異株はサンパウロ市やカンピーナス市でも発見され、サンパウロ市の場合は市中感染も起きている。カンピーナス市でも市中感染が起きている疑いがあり、調査が行われているが、現状では黄レベルを保っている。
 今回の発表では、黄レベルの地域でのレストランでの酒類の販売時間が20時までから22時までに延長された。バーの営業時間は20時までで据え置かれている。