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日本国大使館=「新しい未来で会いましょう」=オンラインで天皇誕生祝賀会=大統領、ジーコ、藤井裕子さんも

祝賀の挨拶をする山田大使

祝賀の挨拶をする山田大使

 駐ブラジル日本国大使館(山田彰特命全権大使)は23日(火)午後7時から、天皇誕生日に合わせて制作された祝賀会の動画を、同館のフェイスブックやユーチューブ上で配信した。約1時間の映像は、「新しい未来で会いましょう(juntos em um Novo Futuro)」を日伯共通のスローガンに、ジャイル・ボルソナロ大統領をはじめとする「特別ゲストからのお祝いメッセージ」、「東京五輪に向けた日本の準備」、「日本の文化・科学技術と観光」の3部作で構成された。

 映像はブラジリア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏するブラジル国歌と君が代の演奏で幕を開けた。
 山田大使は「2月23日は今年61歳を迎えられた天皇陛下の誕生日で、日本のナショナルデーです。今上陛下はこれまでブラジルに3回来伯されており、ブラジルとも深い絆があります。今回はより多くの人に日本の魅力を知ってもらうための動画を制作しました。また、リオからバトンを受け取った東京五輪に向けて、両国のスポーツ交流を深めることもこの記念ビデオのモットーです」と述べた。
 続いてボルソナロ大統領、エルネスト・アラウージョ外務大臣が祝辞や両国関係の展望を述べた。
 日本の伝統から現代の文化までを一望できるビデオが流された後、東京で100年続く『松乃鮨』の四代目手塚良則さんが登場。手塚さんは和食が重要視する季節感やゲストをおもてなしするための工夫、食器や調理道具にまでこだわって一品一品が提供されていくことを解説。鮨のネタは世界からも輸入されており、ブラジル沖の大西洋で捕れるマグロもあることに言及した。
 次に岩手県の『南部美人』の5代目蔵元久慈浩介さんは、「ブラジルでは岩手県人会の皆さんはじめ、たくさんの南部美人を愛飲していただける皆さんにお世話になっております。南部美人は2004年にサンパウロの地を踏み、そこからブラジルへの輸出が開始しました」と日本酒を通じた両国交流を振り返った。
 親日家でブラジルの国民的漫画家マウリシオ・デ・ソウザさんは、在ブラジル日本国大使館が主催してきたオンライン企画「大使とカフェ(Café com o Embaixador)」の形式で登場し、山田大使と対談。マウリシオさんは幼少の頃から今日まで、日本人移民や在日ブラジル人子弟がいつも身近な存在であったことを語った。
 首都にあるヒカリ太鼓のショーの余興を挟み、日系社会代表として、ブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長とテレビ司会者の玉城ユウジさんがあいさつした。
 東京五輪に向けては、日本は新型コロナウイルス対策も万全であることを強調。室伏広二スポーツ庁長官は、スポーツを通した日伯交流の話題を取り上げた。
 日本人移民によってブラジルに紹介された柔道が、日本の国際貢献事業「スポーツ・フォー・トモロウ」を通してブラジルの学校教育にも導入される取り組みが進められていることを紹介し、「日本人移住者、日系人の方が大変な苦労と努力をされて、両国の友好関係の土台を築きあげて来て下さったことに深く敬意を表しつつ、両国のスポーツ交流が今後もますます発展することを期待しております」と述べた。
 東京五輪でブラジルチームを受け入れる全国の8市からのメッセージとブラジル男子柔道チーム監督の藤井裕子さん、サッカー日本代表元監督ジーコさん、西森ルイス連邦議員、片桐キム連邦議員、ビトール・リッピ連邦議員のメッセージの後、日本の科学技術や47都道府県の観光名所のプロモーションビデオが流れ、祝賀会は幕を閉じた。