東西南北

 サンパウロ州の外出自粛規制が「紫レベル」になって最初の週末だった20日、州内では39の違法なイベントの取り締まりが行われた。これにより、22人が逮捕され、未成年1人が補導された他、指名手配中の犯罪者39人も身柄を拘束された。警察に連行された人はこの日だけで62人に上ったが、警察はその他にも、359カ所で4万3千台の車の検問を行い、114・3キロに及ぶ薬物を押収した。2月26日以降、夜の取り締まりで停止された違法なフェスタは619、現行犯逮捕、指名手配者拘束、未成年者補導で総計2658人が警察に連行され、10・8トンの薬物を押収。盗品8169点も回収された。連日のように、コロナによる死者、新規感染者、集中治療室占有率、入院患者数が記録更新と報じられ、外出規制やその取り締まりも厳しくなっているのに、まだ犯罪を犯したり、外出規制を破ろうとする人が多いのには、まったく驚かされる。
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 テレビ番組「ヴァイ・ケ・コーラ」や女装の映画キャラクター、ドナ・エルミニアでおなじみの伯国屈指の人気コメディアン、パウロ・グスターヴォ(42)がコロナ感染症の悪化で苦しんでいる。彼は13日からリオの病院に入院しており、21日には人工呼吸器も装着された。医師によると、患者は一時的に快方に向かっていたが、より安定した治療のために機械を装着する必要が生じたという。安心できる状態とはいえないが、家族は復帰を確信している。
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 サンパウロ市で1回目のワクチン接種を受けた人が、21日に102万2861人に達し、100万人の大台を突破した。この数は全市民の11%に相当する。2回目の接種を済ませた人は33万8930人だ。このところ、ドライブスルー会場増設や指定薬局でも受けられるようにするなどで回転が早くなり、対象年齢も若くなってきている。この調子で進んでほしいところだ。