《ブラジル》インフルエンザの予防接種=12日からキャンペーン開始

例年の予防接種の様子(政府公式サイト、Banco de imagens)

 保健省によるインフルエンザの予防接種キャンペーンが12日から始まる。昨年は新型コロナ感染症との誤診や重症化回避のため、3月から前倒し実施されたが、今年は例年通り4月からで、7月9日までの予定だ。
 対象は、12日からが生後6カ月から6歳未満の子供、妊婦、出産直後の女性、先住民、医療従事者。5月11日からが60歳以上の高齢者と公私立校の教師。6月9日からが感染性ではない慢性疾患や恒常的な障害を持っている人、治安関係者、トラックや公共交通機関の運転手、港湾労働者、刑務所職員、社会教育的措置の対象となっている12~21歳の青少年など。計7970万人に接種を行う予定だ。
 今年の接種はA型2種(H1N1とH3N2)とB型の混合型だ。インフルエンザも重症化すると命にかかわるため、90%実施が目標だ。

 今年は新型コロナのワクチン接種も行われているため、両方の接種対象者はコロナの接種を優先する事や、インフルエンザの接種はコロナのワクチン接種から最低15日を経てから行う事が求められている。
 コロナのワクチンがコロナバックなら2度の接種後15日を待って、アストラゼネカなら1回目と2回目の間(2回目の予定日が近ければ2回目を済ませて)に接種を受けるとよい。
 また、新型コロナに感染したが回復した人は接種が可能だが、感染中または感染が疑われている人は、発症から4週間以上経ち、完全に回復してから接種を受けるよう、勧められている。
 土曜日は閉まる保健所(UBS)やショッピングセンターなどの特設会場で一斉に接種するディアDの日付は、各自治体が決める事ができる。

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