《ブラジル》大統領三男「女性器の持ち主」とモノ扱い=女性下議が大反発、処分求める

ボルソナロ大統領三男、エドゥアルド・ボルソナロ下議(Pablo Valadares/Câmara dos Deputados, via Wikimedia Commons)

 ボルソナロ大統領三男エドゥアルド下議(社会自由党・PSL)が、女性下議を侮蔑する発言を行い、女性下議たちから処分を求められる可能性が生じている。9日付現地サイトが報じている。
 事の発端はエドゥアルド氏が8日に自身のツイッターで、憲政委員会(CCJ)でのエーデル・マウロ下議(社会民主党・PSD)とマリア・ド・ロザリオ下議(労働者党・PT)の口論のビデオを拡散したことにある。ビデオには、激しく食いさがるロザリオ氏に対し、マウロ氏が「あなたには男性の医者が必要だ。話すのをやめないから」と批判した様子が録画されている。
 エドゥアルド氏はこれに対し、「キチガイが集まった檻に見えかもしれないが、マウロに真実を指摘された女性器の持ち主たち(portadoras de vagina)が怒り狂い、CCJでがなり立てているところ」と記した。

 この発言の直後、女性下議たちからは次々と抗議の声があがった。エドゥアルド氏とかねてから対立関係にあるジョイセ・ハッセルマン下議(PSL)は、「これはどこの国の議会でも認められる、すべての女性下議への侮辱行為で、検察庁が捜査すべき事柄だ。私はただちに倫理委員会に訴える」とツイートした。
 エドゥアルド下議はつい先日、軍政令第5条(AI5)擁護発言に対し、下院倫理委員会での審議が免除されたばかりだ。
 なお、ロザリオ下議は、父ボルソナロ氏が下議時代に「レイプする値打ちもない」と発言したことで訴えられた因縁のある相手だ。