《ブラジル》2度目の接種も忘れずに=有資格者150万人現れず

指定日を過ぎても2度目の接種を受けていない人のリスト(保健省)

 保健省が13日、新型コロナワクチンの2度目の接種を受けていない人が150万人余りいるとして、州別の未接種者数リストを発表したと13日付現地サイトが報じた。
 1度目の接種を受けた人は、次回の接種日を指定したカードを受け取る。だがその日になっても接種を受けに来ない人がいる。ブラジルで使われているワクチンは2度の接種で効果を発するため、一定期間内に2度目の接種を受けないと充分な効果が出ない上、最初からやり直す必要も生じる。
 最初の接種を受けたのに2度目の接種を受けていない人が多いのは、サンパウロ州34万3925人、バイア州14万8877人、リオ州14万3015人、リオ・グランデ・ド・スル州12万3514人、ミナス州8万9122人、パラナ州7万1857人など。

 少ないのは、アマパー州5741人、トカンチンス州6033人、アクレ州6191人などだ。
 2度目の接種を受けていない総数は151万4340人で、大半は接種間隔が21~28日と短いコロナバックの接種を受けた人だ。アストラゼネカ製のオックスフォードワクチンは接種間隔が3カ月と長いため、2度目の接種指定日を過ぎた人は287人のみだ。
 実際には接種を受けたのに保健省のシステムへの登録が遅れている可能性もある。保健省は、2度の接種は本人を守るためだけでなく、地域全体の防御壁を作り、感染拡大を抑制する意味でも重要とし、指定日に接種を受けに行けなかった人は、なるべく早く2度目の接種を受けるよう勧めている。