東西南北

 現在、サンパウロ市のシリオ・リバネス病院に入院中のブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市長。15日の検査の結果、癌が肝臓や骨にも転移していたことまでは既に報じた。19日に行った検査では、肺や腹部に水が溜まっていることも確認された。当初は化学療法と免疫療法の第1セッションが終わり次第退院の予定だったが、病院側によると「この水を取り除かない限り退院できない」とのことで、入院が長引きそうだという。コーヴァス氏はこれまでも、癌治療に関して悲壮感を出すことを頑なに拒み、常に明るく振る舞っている。公務も病室で行ってきたが、さすがに今回の治療は厳しいものにならざるをえないか。なんとか快方に向かうことを願いたいところだ。
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 21日はチラデンテスの祝日だが、休日ダイヤのはずのCPTMで、通勤客が普段より少ないのに電車内が混雑する異例の事態が起こった。原因はCPTMの電車の運行スケジュールの大きな乱れで、「35分に1本の間隔」でしか電車がこなかったという。いくら休日の乗客が少ないからといって、ここまで間隔があき、4〜5本分くらいの乗客が乗り込めば、さすがに混雑もしてしまう。CPTM側は「電車のプログラミングを間違えた」と過失を認めている。
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 サッカーのリベルタドーレス杯はグループ・リーグに突入。昨年の覇者パルメイラスは21日、敵地ペルーでウニベルシタリオと対戦。2点のリードを追いつかれる苦しい展開となったが、アディショナル・タイム突入の5分後、18歳の新人ディフェンダー、レナンのゴールで3―2で逃げ切った。苦しんだ上の勝利であるのに加え、救世主として新人が現れたことにファンは喜んでいる。