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日伯アーティストが楽曲コラボ=アマゾンの豊かな自然へ感謝!

Obrigado, Amazôniaジャケット

Obrigado, Amazôniaジャケット

 「風や水も、アマゾンから来たかもしれない。そんなことを考えるきっかけになればと思います」――ブラジルのサンバ・ファンク歌手ガブリエル・モウラ氏とのコラボ楽曲「Obrigado, Amazônia(オブリガード・アマゾニア)」に込められた想いについて、バンド「カルナバケーション」の作詞作曲・歌唱担当のカンタス村田こと村田匠さんを4月16日にオンライン取材した際、そう語った。
 日本ではアマゾンで大規模な火災が起きた事を知る人が少なく、話しても「『何か影響あるの?』」という反応も少なくないという。
 同楽曲は2019年7月頃にアマゾン大規模火災を知った村田さんが、16年より交流がある伯人アーティストのガブリエル・モウラ氏へ「こういう曲を作りたいんだけど…」と持ちかけた事をきっかけに始まった。今回で3曲目の共作楽曲となる。
 楽曲制作には、日本国内にある特定非営利活動法人熱帯森林保護団体(RFJ=Rainforest Foundation Japan、東京所在)の代表として30年に渡り支援活動を続けてきた南研子さんや、同団体に協力するジャーナリストの下郷さとみさんからアマゾン大規模火災について詳しく話を聞き制作にあたったという。

ガブリエル・モウラさんと村田さん

ガブリエル・モウラさんと村田さん

 アママゾン森林面積の推移を示す資料や、アマゾン森林火災の要因について教えてもらった村田さんは「地球規模の要因がアマゾンを直撃しているように感じました」と振り返る。
 また先住民の言葉で『私たちにとって大切な森は、私たちだけのものではない』という言葉も印象に残っており、「色んな捉え方が出来る言葉で考えさせられる」と語る。
 ガブリエル氏が歌い上げる1番では、「世界の肺」と喩えられるほどの広大で豊かな森林を有するアマゾンの豊かな自然の中に、アマゾンの民話や伝承に伝わる妖怪等も登場し独特な文化も織り交ぜ描写する。
 2番では日本人の目線から「風」や「水」など身近なものからアマゾンについて考えさせる内容となっており、「日本の人にアマゾンについて知ってもらえるきっかけになれば」と頷く。
 6月初旬には同曲や以前にも共作で制作した「BACANA」、昨年4月からBS朝日のラグビーウィークリーで起用中の「Beyond Words」等を含む12曲が収録されたアルバムをCDとデジタルでリリースする予定だという。
 同コラボ曲はユーチューブで公開。日ポ語両訳が付く。(https://www.youtube.com/watch?v=CGg5q8fKKHs)▼カルナバケーション公式サイト(https://www.carnavacation.com/)

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バンド「カルナバケーション」のメンバー

バンド「カルナバケーション」のメンバー

 カルナバケーションとガブリエル・モウラ氏のコラボ曲「Obrigado, Amazônia(オブリガード・アマゾニア)」の日ポ語の相互訳詞には、日本で最もブラジル音楽を訳しているといわれる國安真奈さんが担当。「ブラジル愛を感じられる翻訳です」と村田さんは頷く。日本語訳詞の『栄養たっぷりのアサイー』の『栄養たっぷり』のように、ポ語詞を日本語訳にする際に本来歌詞に無い簡略的な説明を加えて訳しており、「日本の人に伝わりやすい詞にしてくれました」と笑みをこぼした。

 

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