《サンパウロ市》鉄道やバスの駅でも接種開始=地下鉄、CPTM、EMTUで

 サンパウロ州政府が12日、13日からは、サンパウロ市内の地下鉄やCPTM(パウリスタ都電公社)、EMTU(都市圏運輸公社)の駅やターミナルでも新型コロナのワクチン接種を行うと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 13日から接種会場が設置されたのは、地下鉄のコリンチャンス―イタケラ駅、CPTMのグアイアナゼス、サンミゲル・パウリスタ、ジャルジン・エレナ―ヴィラ・マラ、イタイン・パウリスタの各駅と、EMTUのサンマテウス(ターミナル)だ。
 17日からは、地下鉄4号線のレプブリカ、ピニェイロス、ブタンタンの各駅でもワクチン接種を開始する。

 ラッシュ時の混雑を避けるため、接種を行うのは9時半から17時となっている。接種時にかかる時間を節約する意味で、接種希望者は、サンパウロ州政府が開設した専用サイト、Vacina Jaかワッツアップ(11・95220・2923)で氏名や生年月日、納税者番号(CPF)、電話番号、住所を登録しておくとよい。
 本人確認のため、接種時も顔写真入りの身分証明書(RGやRNE)、CPF、SUSのカード、住所証明を持参するよう求められている。
 サンパウロ州政府は同時に、21日からは、45~49歳で慢性疾患のある人と同年齢層で恒常的な障害のある人への接種を開始する事も発表した。慢性疾患のある人は診断書や検査結果、処方箋など、優先接種を受ける理由がある事を証明する書類、恒常的な障害のある人は社会福祉上の継続的な恩恵(BPC)を受けている事の証明書も提示する必要がある。

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 サンパウロ市では6日にはじまった60〜62歳のワクチン接種から米国ファイザー製薬のワクチン接種がはじまり、13万5720回分の同ワクチンが使用された。同ワクチンを求める人が保健所に殺到し、この分は1日余りで使い切った。同市では12日にも27万3336回分の同社製ワクチンを受け取っており、14日からはじまる50~54歳で恒常的な障害や慢性疾患をもつ人や、17日から再開する持病持ちの妊婦らへの接種に使用する。「効用95%」などと聞くと、期待が高まってしまうのも当然か。

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