《ブラジル》エヴァ・ウイルマが死去=数々の映画やドラマで大活躍した名女優

エヴァ(Facebook)

 ブラジル芸能界の大御所女優で知られ、賞の多さでも知られるエヴァ・ウィルマが15日、サンパウロ市アルベルト・アインシュタイン病院で卵巣癌で亡くなった。87歳だった。17日付現地紙が報じている。
 1933年にドイツ人とウクライナ系ユダヤ人の娘としてサンパウロ市で生まれたエヴァは、サンパウロ市市立劇場でバレエ・ダンサーをしていた頃に映画界に誘われ女優活動を始めた。1953年に映画「オ・オメン・ドス・パパガイオス」で20歳にして主演を務めた。
 テレビ草創期の50年代にはトゥピ局のテレビドラマで主演女優として有名になった。特に55年に結婚した俳優ジョン・エルベルトと夫婦共演した、米国の大ヒットドラマ「アイ・ラブ・ルーシー」のブラジル版「アロ・ドスーラ」での主演が代表作となった。

 女優として脂ののった70年代には国際的にヒットした「ムリェーレス・デ・アレイア」(73年)、「ア・ヴィアージェン」(75年)の主演作で知られた。それ以降も本人が「生涯最大の代表作」と語った「ア・インドマーダ」(97年)での悪役や、「ムリェール」(98年)での主演で知られた。近年も積極的にドラマ出演を続け、遺作は「オ・テンポ・ノン・パラ」(2018年)となった。
 生涯で63作のテレビ番組、30本の映画、34本の演劇に出演。93の賞を受賞していた。

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