東西南北

 人気ファンキ歌手のMCケヴィンが16日、リオ市バーラ・ダ・チジュッカ区のホテル5階のベランダから転落。病院に運ばれたが、死亡した。23歳だった。転落現場はホテルとプールの間で、大量の血を流して倒れたケヴィンを前に、友人たちが焦っている様子を映した映像がネット上に流出し、話題になった。警察は、ホテルのベランダからプールに飛びこもうとして失敗した事故死である可能性も含めて捜査中だ。この行為は「バルコニング」と呼ばれ、欧州で流行っているという。MCケヴィンはお騒がせ騒動で有名で、2019年には違法薬物の接種で逮捕、20年にはコロナ禍の外出自粛規制を破った違法なショー開催で訴えられていた。
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 外出自粛規制を破る違法イベントの取り締まりは引き続き行われている。16日には大サンパウロ都市圏スザノ市で大掛かりな取り締まりが行われ、157人参加のDJパーティが摘発された。そのうちの78人はマスクを着用していなかったという。それだけにとどまらず、現場からは140錠のエクスタシー、107個のコカイン、23個のLSDなど、幻覚を伴う違法薬物が押収されている。これでは、コロナ禍の中でなくても問題になっていただろう。
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 サッカーのサンパウロ州選手権は16日に準決勝が行われ、パルメイラスがコリンチャンスを2―0、サンパウロがミラソルを4―0で破り、決勝に進出した。決勝戦の第1試合は明日20日だが、両チームは18日にリベルタドーレス杯の試合を行ったばかりで、最近は「中1日」の強行日程が続いている。選手のやりくりが大変そうだ。