『朝陰』498号刊行

498号表紙

498号表紙

 朝陰498号が4月1日に発刊された。「雑詠寿和選」では秋の果物も多く登場。特に「アバカテ」を題材にした句「幅広く料理の材料アボカード」(サンパウロ、原野初子)の様にアバカテだけで様々な味わい方が見られる。
 「アバカテの刺身に芥子旨味ます」(マリンガー、野々瀬真理子)「日本でアバカテ旨きサンドイッチ」(サンパウロ大城幸子)、「アバカテやわさび醤油で賞味する」(リベロンピーレス、西川あけみ)等楽しみ方は様々。
 秋冬の澄んだ爽やかな気候を感じさせる「秋晴れ」「秋日和」「天高く」などの晴れやかな句も多い中「冬銀河汚職に揺れる国さびし」(バストス、松原本信)の冴え冴えとした〝冬銀河〟と淀んだ空気を孕む〝汚職〟の二つの対比から悲しみが伝わる。