《ブラジル》サンパウロ州選手権=SPFCが15季ぶり優勝=フラメンゴ、Aミネイロ、グレミオにも栄冠
23日、サッカーのサンパウロ州選手権の決勝戦が行われ、サンパウロがパルメイラスを下して15季ぶり22回目の優勝を飾った。22、23日は他州の選手権でも続々と優勝チームが決まった。23、24日付現地紙が報じている。
20日にパルメイラスの本拠地アリアンツ・パルケで行われた決勝第1試合は0―0で引き分けており、23日の第2試合は舞台をサンパウロの本拠地、モルンビ・スタジアムに移して行われた。
この試合、ボールの保有率やパスの数ではパルメイラスが上回っていたが、より積極果敢な攻撃をしかけたのはサンパウロで、シュート数はパルメイラスが5本のところをサンパウロが9本。これが功を奏した形となった。
前半36分、相手ゴールラインまで攻め入っていたサンパウロは、いったんペナルティ・アークまでボールを戻したが、パスをすると予想されていたボランチのルアンがそこから一気にシュートを試み、相手側選手に当たってコースが変わった。ゴール右側に飛び出していたキーパーは予想外のボールの動きに反応できず、ゴールの左隅に飛び込んだシュートで、サンパウロが先制点を挙げた。
さらに後半27分、ロドリゴ・ネストルが左側からペナルティ・エリアの中央へうまく流したパスを、フォワードのルシアーノが走り込んで押し込み、2点目。これで勝負は決まり、2―0でサンパウロが勝利した。
サンパウロは2006年以降、同選手権での優勝がなかったが、15季ぶりに栄冠に輝いた。州選手権の優勝回数22回はサントスと並ぶ3位タイ。1位はコリンチャンスの30回で、2位がパルメイラスの23回だ。
22、23日は全国各地でも州選手権の優勝チームが決まっている。リオ州ではフラメンゴがフルミネンセを2試合の合計得点4―2で振り切り、3年連続37回目の優勝。ミナス・ジェライス州ではアトレチコ・ミネイロがアメリカMGとの決勝で、2試合連続0―0ながらも、これまでの戦績を考慮されて2年連続46回目の優勝。リオ・グランデ・ド・スル州ではグレミオが、2試合の合計得点3―2でインテルナシオナルを下し、4年連続40回目の優勝を決めた。
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