《ブラジル》大統領や政権の評価が低下=CPI本格化後初の調査で

現政権と大統領の評価悪化と報じる26日付ポデール360サイトの記事の一部

 ポデール・ダッタが24~26日に行った世論調査の結果が26日に発表され、ボルソナロ大統領と政権の評価は過去最悪だったと26、27日付現地サイトが報じた。
 今回の調査は、上院コロナ禍議会調査委員会(CPI)でパズエロ前保健相が証言を行った後に行われた。前回調査はマンデッタ、タイシ、ケイロガの元、現保健相が証言した後の10~12日に行われた。調査は全国462市2500人を対象に行われ、統計上の誤差は2%Pとされている。
 政権評価は「合格」が35%で、前回の36%とほぼ同じだが、「不合格」は59%で5%ポイント(P)上昇。「わからない」は6%で4%P減った。「合格」は過去最低の33%よりややましだが、「不合格」は2カ月目と同じで、過去最悪だった。

23日、リオでバイク行進デモを行ったボルソナロ大統領(Alan Santos/PR)

 大統領の評価は「悪い/最悪」が55%で、前回より4%P上昇。こちらも過去最悪と同率だ。「良い/最良」は28%で前回と同率だが、「普通」は19%が13%に低下。全体として評価が悪化している。
 現政権の働きを「不合格」と評価したのは男性56%、女性62%。年齢別では、16~24歳75%、25~44歳60%、45~59歳51%、60歳以上54%だった。地域別は北東部66%、中西部64%、南東部63%、南部51%、北部21%だ。
 大統領の評価が「悪い/最悪」だったのは男性54%、女性56%。年齢別では16~24歳63%、25~44歳57%、45~59歳50%、60歳以上52%だった。地域別も北部が21%だった以外は62~53%で、政権と同様の傾向が出ている。

★2019年9月3日《ブラジル》ボルソナロ政権評価で「悪い」が38%に=同時期の前任者らの約3倍=企業家と宗教関係者が頼り=アマゾン問題でも国民同調せず
★2012年4月24日ダッタフォーリャ調査=次期大統領にはルーラ?=現政権の評価は過去最高だが…=経済への期待度が数字に
★2009年9月10日《ブラジル》ルーラ大統領=政権、個人評価に陰り=高学歴層が離れる=上院不祥事へ不満募る=次期大統領選が決選なら
★2006年3月17日PT政権の支持率回復=裏金疑惑は風化=最賃、広報、女王効果表れる=ようやく動き出したPSDB