県連日本祭り再々延期を決定=来年7月15・16・17日に=実行委員会もメンバー交代

2019年7月の日本祭り会場、人が押し寄せた食の広場

2019年7月の日本祭り会場、人が押し寄せた食の広場

 ブラジル日本都道府県人会連合会(市川利雄会長)は、本年予定されていた『第23回日本祭り(FESTIVAL DO JAPAO)』を来年7月15・16・17日に再々延期することを正式決定したと25日に発表した。同祭りは、昨年3月に始まったコロナ災禍により同年7月開催が不可能となり、今年に延期されていた。

 本年もコロナ災禍収束の目処がたたず、健康被害や公衆衛生上の問題などによりサンパウロ市役所の開催許可が下りなかったため、会場運営会社エキスポ・サンパウロと協議し、来年に再々延期することを決めた。
 市川会長は「県連執行部は、サンパウロ・エキスポの支援を持って来場者、スポンサー、ボランティア、協力者の皆様の健康と安全を最優先に考え延期を決定しました。本年の開催に向けて準備を進めていましたが一旦中止し、来年は開催できるように希望と責任を背負って実現していきたい」と意気込みを述べている。
 実行委員会の谷口ジョゼー委員長は、「皆で川を泳いで対岸にたどり着くには、一人一人が自分達に課せられた課題をやり遂げ、自信を持つことが必要です。この様な不安定な状態での開催は困難なため、来年までにできる自らの課題をこなしましょう。そして来年日本祭りが以前のように盛大に開催し共に喜びを分かち合えるように祈りましょう」と述べた。
 同祭り22年版の実行委員会は一部役員を交代した。実行委員長は谷口氏(ブラジル和歌山県人会会長)のままだが、加えて大町アルフレッド氏(ブラジル秋田県人会会長)、磯白田ネウザ氏(在ブラジル群馬県人文化協会会長)、吉広ロベルト貞夫氏(ブラジル広島文化センター会長)の3委員が中心になる。
 さらに高良律正氏(ブラジル沖縄県人会会長)、山下ルイス広治氏(ブラジル福井県文化協会会長)、鈴木ジルベルト肇(在ブラジル奈良県人会会長)、長屋充良氏(ブラジル岐阜県人会会長)、川崎エレーナ玲子氏(ブラジル静岡県人会会長)が協力する。
 谷口委員長は「交代した新しいチームで、フェスティバルを開催するために試行錯誤し、より安全で盛り上がるような祭りを計画したい。非常に困難な時期ではありますが皆様のご支援、ご協力、ご鞭撻の程よろしくお願いします」と呼びかけた。