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マナウス=石川さんに在外公館長表彰=きのこ研究や学術交流振興等で

左から石川博士と中村総領事代理

左から石川博士と中村総領事代理

 在マナウス日本国総領事館の中村玲子総領事代理は5月7日、国立アマゾン研究所(INPA)で同地域のきのこを研究する石川ノエミア和江(三世)博士に在外公館長表彰を授与した。
 表彰を受けた石川博士は「マナウス総領事館から在外公館長表彰を頂けて大変嬉しく光栄です」と喜びを表し、「学んだことを自分の頭の中だけにとどめず、日本人を含めより多くの人に知ってもらいたい。研究以外に様々な文化活動を通じ日本との交流を深めていきたい」と展望を語る。
 同氏は18年にも研究の功績が認められ「労働司法勲章(Comendador)」を受賞している。また、アマゾンでのきのこ研究を通じて、先住民族の文化にも触れてきた同氏は「先住民の文化を多くの人に知ってもらおう」と、19年には絵本「ひかるもり」を発刊した。

4つの言語で書かれた絵本「ひかるもり」はジャブチ賞も受賞した

4つの言語で書かれた絵本「ひかるもり」はジャブチ賞も受賞した

 京都大学の池田威秀(いけだ・たけひで)さん、アルデヴァン・バニワさん、アナ・カルラ・ブルノさんとの共著で日本語・英語・ポルトガル語の3カ国語と先住民のニェエンガトゥ語で刊行し、伯国内で優れた出版物に送られるジャブチ賞を受賞している。
 

同氏は日本留学で得たキノコ類の就学成果を発展させ、アマゾンで菌類に関する先駆的な研究に取り組んできた。また、日本人研究者の受け入れなど、日本・ブラジル両国の学術交流や学術振興に寄与したとして、その成果を称えた。
 石川さんは97年に文部科学省奨学金により北海道大学博士課程で3年半学び、博士号を取得。その後、別の奨学金で鳥取菌類きのこセンターでも研究を行ない、研究と同時に人脈も形成していった。
 中村総領事代理は「博士の菌類に関する長年の研究成果に敬意を表します。今後も引き続き同分野における日伯間の学術交流に貢献されることを期待いたします」と功績を称えると共に更なる活躍へ期待を寄せる。

■関連記事

★2017年9月23日《ブラジル》きのこ研究26年が結実=石川さんに労働司法勲章

★2020年3月28日《ブラジル》『森で光る菌を先住民と見よう=アマゾン研究所の石川さんが絵本=4言語「ひかるもり」刊行』

★2016年7月26日《ブラジル》『セクロピア 一本の木、たくさんの命』刊行

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