《ブラジル》ケイロス・ガルヴォンが7年ぶりに大型事業落札=LJ作戦以降で初めて
ラヴァ・ジャット作戦で捜査対象になった主要企業のひとつ、ケイロス・ガルヴォンがボルソナロ政権における大型の入札事業で落札し、話題を呼んでいる。9、10日付現地紙、サイトが報じている。
ケイロス・ガルヴォンが国の事業で落札したのは、LJの捜査がはじまった2014年以来、7年ぶりのことになる。
事業内容は、北東部を流れるサンフランシスコ川の疎水事業で、事業内容そのものは労働者党(PT)政権時代に先鞭が付けられていたものだ。
ケイロス・ガルヴォンが受け持つことになるのはペルナンブコ州とパライバ州を通って北大河州まで及ぶ、アポディと呼ばれる水路115キロ分で、2022年から着工開始の予定。落札金額は9億3850万レアルだった。
同社は2016年、ペトロブラスの入札事業に関するカルテルに加わった容疑で連邦検察局から起訴され、2020年12月にパラナ州連邦地裁で有罪判決を受けた。だが、2021年5月、高等裁判所(STJ)がこの裁判の管轄を選挙高裁に移管したことで判決が無効になっていた。
サンフランシスコ川の疎水工事は、ボルソナロ大統領が2022年の大統領選の際アピールできる実績としたいもののひとつのため、事業の迅速化が望まれていた。