ブラジルが国連安保理メンバーに=11回目の非常任理事国

伯国が非常任理事国に選ばれたと報じる11日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部

 国連総会は11日、2021年末に任期を終える安全保障理事会(安保理)の非常任理事国の後任となる5カ国を選出し、ブラジルなど5カ国が選ばれたと同日付伯字サイトが報じた。
 安保理は15カ国からなり、常任理事国の5カ国(米国、フランス、英国、中国、ロシア)以外は、5カ国ずつ2組の計10カ国が非常任理事国として参加する。
 非常任理事国の任期は2年間で、毎年5カ国ずつ改選される。11日にニューヨークで開催された総会では、ブラジル、アラブ首長国連邦、ガーナ、ガボン、アルバニアの5カ国が非常任理事国に選出された。
 ブラジルは2010~11年以来、11回目の非常任理事国入りで、190票中181票を獲得。2022年1月からの2年間、安保理メンバーとして、世界各地の紛争や危機に対応する事になる。

 ブラジルは長年、常任理事国入りを願って働きかけてきたが、今回もそれはかなわなかった。常任理事国入りを願って働きかけている国は、ブラジルだけではなく、日本、ドイツ、インドを含む4カ国がG4と呼びならわされている。
 ブラジル外務省は今回の結果は、国際平和のために長年努めてきた事が認められた証拠だとした上で、「国連平和維持ミッションを強化し、安全保障と開発という二つの側面の相互依存を支援する任務を擁護して行く」との意向を表明する声明を出した。