《ブラジル》「食べるコーヒー」売れ行き好調=1年間で100万箱以上売れる

#gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 50%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */

 立ち上げから3年のスタートアップ「カフェネ・インノヴァ(Cafene Innova)」が150万レアルを投じて開発した「固形コーヒー」(café sólido)が好評だ。昨年4月の発売以降、既に100万箱以上が売れたと13日付G1など複数のサイトが報じている。
 ミナス・ジェライス州とサンパウロ州で栽培、厳選したアラビカ種の豆をエスピリトサント州の工場で加工した品は、BitCoffeeの銘柄で売り出された「食べるコーヒー」だ。
 この商品は、混じりけのないコーヒーが持つ味や香り、栄養を本当の豆のサイズに閉じ込めている。商品には砂糖入りと砂糖なしがあり、エスプレッソ、カプチーノ、ミルク入りの三つの味を楽しめる。価格は1箱10個入りで7・50レアル(約165円)だ。
 同社の工場では月々32トンの豆の加工が可能で、販売開始以来、100万箱以上を売り上げた。包装には再生紙を使い、売上の一部は環境保護のために使うという。
 同社のサイト「フード・サービス・ニュース」によれば、この品は自然な形のエネルギー源を探求中にコーヒーの魅力に取りつかれたスタッフが開発したもの。一人でも多くの人にコーヒーを楽しんでもらうための新しい方法を届けるのだという。

 同社の商品には、食べるコーヒー以外にも、パンに塗ったり、ケーキなどの材料として使ったりできるクリームや、ボンボン、コーヒー入りの酒(カシャッサ)やビールなどもある。
 同社代表のアレッシャンドレ・プレギナカ氏によると、商品販売はブラジル南部と南東部にある200カ所の拠点とインターネットで行われており、今年後半には販売拠点を全国に広げるつもりだ。将来的には欧州や米国、アジアに売り込む事も考えているという。
 「コーヒーは世界で2番目に消費量が多い飲み物だが、食べるコーヒーが世界中で消費されるようになるには時間がかかるだろう。でも、いつでも、どこでも、コーヒーを楽しめる。これが我々の目標だ」「我々は世界中のコーヒーの歴史に新たな1ページを書き加えようとしている。新商品は実用的だし、これまでとは違う形でコーヒーを楽しみたいと考えている人達に歓迎されるはずだ」とプレギナカ氏は言葉をつないだ。
 食べるコーヒーの詳細は同社サイト(www.cafedecomer.com.br)で

★2020年12月2日《ブラジル》【特別寄稿】コロナ明けに行きたい博物館=コーヒーの歴史と魅力堪能=サンパウロ・ヴィラカロン在住 毛利律子