《サンパウロ州》カラピクイーバにターミナル=州西部の機動性が大幅に向上

ターミナルの落成式で(サンパウロ州政府公式サイトより)

 サンパウロ州政府が15日、サンパウロ大都市圏カラピクイーバ市で、新たなバスターミナルの落成式を行ったと同日付同州公式サイトなどが報じた。
 同州政府は同ターミナルの建設プロジェクトに2920万レアルを投じており、市間バスや都電(CPTM)を使う人達の利便性が増す。
 ジョアン・ドリア同州知事によると、同ターミナルの利用者は1日10万人に上る見込みで、公共交通サービスの質の向上とより快適な旅が保証され、サンパウロ大都市圏の西側の地域の機動性も増すという。
 ドリア知事は、「希望地域へのアクセスや、快適さ、機能性なども増すよう、十分に考慮したプロジェクトだ。このターミナルの恩恵はカラピクイーバ市の人達だけでなく、周辺の市に住む人達にも及ぶ。このターミナルは労働者の機動性を増し、時間を節約させるだけでなく、乗降もより快適になる」と強調した。

 このプロジェクトはイタペヴィ~サンパウロ間をつなぐコレドール・メトリポリタノ計画の一環で、ターミナル建設は都市圏交通局傘下のサンパウロ都市圏運輸公社(EMTU)が担当した。
 同ターミナルには六つのプラットホームがあり、17路線のバスが発着する。内6路線はEMTUが運営する市間バスで、11路線はカラピクイーバ市内を走る。このターミナルを利用するバスは計102台に及ぶという。
 同ターミナルは、公共交通機関を使う人の利便性が増すよう、カラピクイーバ市の中心部にある同市のターミナルに隣接しており、CPTMカラピクイーバ駅も正面にある。州政府は、ターミナルは3施設の連動性も考えて造ったとしている。