東西南北

 26日、ボルソナロ大統領はサンタカタリーナ州シャペコーで、恒例となった支持者たちとのバイク・デモ「モトシアッタ」を行った。ただ、25日の上院CPIでのルイス・ミランダ下議からの「大統領はバロス下議のコバクシン疑惑を知っていた」発言の余波からか、この日の抗議デモに関する報道は、いつもに比べてかなり抑えめだった。このモトシアッタの終わったあと、大統領は最後の挨拶を行い、予想通り、CPIに対する批判を行った。ボルソナロ氏は、「彼らはお金を受け取った人ではなく、お金を払おうとした人を責めようとする」などと発言した。だが、自身にかけられた疑惑に関しては否定していない。さらに加熱しそうなこの問題、どうなるか。
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 1996年のアトランタ五輪の女子バレー主力選手で、昨年まで名バレー監督のベルナルジーニョ氏の妻でもあったフェルナンダ・ヴェントゥリーニが、自身の動画で批判の対象となっている。それは彼女がファイザー製薬のコロナワクチンの接種を受けたことに関するもので、「国外に行く仕事柄、仕方がない」としながらも、「ワクチンには基本的に反対だ」と語ったため。もちろん、ブラジルは民主主義国家だから「打たない自由」もある。彼女はかねてからボルソナロ大統領支持者として知られるが、わざわざ言う必要はあったのか。
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 27日のサッカーのコパ・アメリカ。グループ・リーグの最終戦のエクアドル戦でセレソンは1―1の引き分けに終わった。ブラジルはすでにBグループ首位での決勝トーナメント進出が決まっており、控え選手を試す場にして、勝ちにいかなかった。セレソンの次戦は決勝トーナメント初戦(準々決勝)で、Aグループ4位チームとの対戦となる。