東西南北

 予定が急に早まることが日常茶飯事となったサンパウロ市のコロナワクチン接種だが、8日からのはずだった40歳の人たちへの接種が1日繰り上がって7日から始まり、今日8日からは39歳の人たちへの接種も始まる。明日9日と10日は39〜41歳の接種しそこなった人たちと2回目の接種の人たちに当てられる。これを受け、12日には38歳、13日には37歳への接種も始まる。サンパウロ州でも、7月いっぱいまでが30代後半、8月中旬までが30代前半だった接種予定を早める可能性が高まった。サンパウロ市内ではデルタ株の感染拡大危機もあり、なるべく早めに多くの人が接種を行うに越したことはない。早め早めの接種対策で変異株からの影響も最小限に抑えたいところだ。
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 5日、サンパウロ市東部アルトゥール・アルヴィンのヴィラ・ニョクネーで火災が発生し、3歳の男の子が命を落とした。消火活動にあたった消防隊は意識不明で倒れていた38歳の母親と15歳の息子を救出して病院に運んだほか、10代の少年は手にやけどを負ったが火災発生後すぐに助けられている。サンパウロ市では2日にも北部で火災があり、3人の子供が命を落としたばかりだ。 
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 6日のサッカーのコパ・アメリカの準決勝。アルゼンチンはコロンビアと戦い、1―1となったあと、PK戦を3―2で制して決勝に進出。10日(土)夜に行われる決勝戦でブラジル代表と対戦することになった。南米サッカー界の宿命のライバルと目される両国での決勝は14年ぶり。コロナ禍での突然のブラジル開催となり、物議を醸した今大会もあと2日だ。